番組をご覧になった感想が寄せられています。ほとんどの方が「偏向放送」だという受け
止め方です。このような殖民地支配=悪という単純な「台湾弾圧史観」に基づいた内容は
歴史教科書にも例がないほどで、公共放送として許されるものではありません。ましてや、
台湾の日本語世代が日本語で証言するという手法は悪質です。反日的と思われる発言だけ
を取り上げた印象は拭えず、光と影の影のみを強調した印象は否めません。NHKに猛省
を促すべくご意見ご感想をお寄せ下さい。
また、昨日の本誌でNHKの当該番組責任者であるエグゼクティブ・プロデューサーの
河野伸洋氏より小田村会長宛の「回答」を紹介したところ、これについてもいろいろなご
意見をいただきましたのでご紹介します。
いただいたご意見ご感想には、NHKを擁護するものは一つもありません。
日本李登輝友の会の小田村四郎会長は、NHKの「回答」に対して「再抗議」すると言
明しています。その際、皆様からのご意見を参考に再抗議書を出すとのことです。これか
らもNHKのこの偏向番組に対するご意見ご感想、NHKからの「回答」などをお寄せく
ださい。 (編集部)
■受信料不払い運動の大規模な展開を!
NHKのような大組織との正面対決は絶対に勝てません。鼻でくくられるのが落ちです。
1、徹底的に個人攻撃に徹する。
プロデュサーとデレクターの写真付き「指名手配書」を全国的に配信する。NHKが彼
らを守るかどうか、徹底的に個人攻撃に終始する。
2、受信料不払い運動の大規模な展開。
キャッチフレーズは「中村粲先生が払ったらお支払い致します」から「中村粲先生が払
っても絶対に支払いません」へ。集金人には瓶に受信料金を入れて応対する。
もはやNHKを解体するしかありません。
■NHKの回答は自己中心で偽善的
NHKの回答は自己中心で偽善的だと言わざるを得ない。
回答で「『日台戦争』については、「この戦いの研究を進めていた日本の専門家が1990
年代に名付け、以後、研究者の間ではこの表現が使われるようになっています」と言うが、
その専門家とは誰、研究者の間の誰がこの表現を使っているか証拠を出してほしい。中国
よりの左翼か。
また「一方そうした台湾にも、植民地時代の差別、戦争の深い傷が残されているという
事実を伝えることが」とあるが、これは真っ赤なウソです。中国的観点からのプロパガン
ダに過ぎない。
戦前、戦後世代の台湾人には、その傷跡が残っていると主張する人間はほとんどいませ
ん。いるのは、戦後、独裁政権ばかりに媚び、中国国民党に圧迫される台湾人に全くの無
関心、そして現在NHKをはじめとする、中国の台湾侵略を加担する偽善的姿勢による
「こころの傷と憤慨」です。
■NHKはいつまで台湾人をバカにしたら気が済むのか [林 建良]
台湾が親日的であるという事実は、多くの日本人が認識していることであり、この番組
でも決して否定していません。一方、そうした台湾にも「植民地時代の差別、戦争の深い
傷が残されているという事実を伝える」こととありますが、この表現が一番台湾人を侮辱
している。
深い傷が残されている台湾が「親日的」とはどういうことだ。台湾人は傷が深ければ深
いほど相手に親近感を持つマゾなのか。よほどのバカなのか、精神分裂的民族なのか。N
HKはいつまで台湾人をバカにしたら気が済むのか。
■視聴料の不払い乃至は供託の呼び掛けを [シンガポール 渡邉 紘]
NHKの返事が、福地會長以外の有象無象からであれば斯樣なものとなる事は始めから
充分豫想された事です。
それにしても福地さんと云ふ方は人柄を御變へになったのでせうか? 自分に宛てられ
た質問を手下に返事させるやうな無禮を冒す方で有つたとは誠意外でありました。
貴會としては先づ以て、この非禮を多いに指彈するべきであります。次に、先に申上げ
た通り會員竝びに關係者に視聽料の不拂乃至は供託を呼び掛けるべきでありませう。それ
しかNHKの反省を求める方法はありますまい。
■NHKの「回答」にハラワタが煮え繰り返る思い [三重県四日市市 H・K]
NHKの「回答」は回答になっていないですね。歴史の事実を未来志向に繋げるものと
するならば、尚一層の真実を伝えるのが公共放送の使命とするのが本筋と考えるのですが、
如何なものでしょう。
この様な資質の責任者がNHK会長に成り代わって回答するのであれば、NHK全般の
特に報道番組やドキュメンタリーと題する番組の信憑性はまったくないものと思います。
小生、今まではNHKの番組の中立性を信じてきましたが、何をか言わんやです。細かいコ
メントは差し控えますが、ハラワタが煮え繰り返る思いです。
現在、貴会推奨の末光欣也著『台湾の歴史−日本統治時代の台湾』(増訂版)を読んで
います。この本を全面的に信頼するつもりはありませんが、比較的公平な視点で日本の統
治の政策をとらえていると感じています(やや日本贔屓的な面があるかな)。NHK番組と
は雲泥の差があるのは事実です。未だ読んでおられない方は是非一読され比較検討してい
ただけたらと図々しく思っています。
貴会におきまして、小生と同様の意見の方が多数おられましたら、徹底的にNHKの過
ちにたいして抗議を続けていただきたく、陰ながら応援させていただきます。
■あの放送は評価に値しない [東京都足立区 戸島 博彰]
先日よりHPを拝見させていただいております。
早速ですが表題の件について。
私も、同番組を「楽しみにして」見てしまったひとりです。しかしどうでしょう? 番
組の最初から最後まで、私の印象は、「(現)国民党の主張の焼き直し」、と思えました。
ショウさんの主張、といってもいいでしょう。
確かに、皇民化教育もやったでしょう。モーナオルータオ氏の反乱もあったでしょう
(←これについては1秒も扱いなし)。日本人も原住民の方を殺されているでしょう。
でも、それだけじゃない。事実は一つではない。これに尽きるのですが……。
日本では、台湾のNEWSはほとんど放送されない。李さんが訪日されてもNEWSにもならな
い。VISAがどーのこーののNEWSはやっても、訪日の場面なんてほとんどやらない。で、ほ
とんどはじめての台湾特集がコレですから……。日本人の台湾人に対する印象を極めて悪
くするものでしかないでしょう。
NHKの回答? 文書も、はなはだ誠実さに欠ける自己保身なものだった。
台湾にすでに20回以上訪問し、台湾各地を回っている私だけど、あの放送は評価に値し
ないものでした。謝罪番組をやってほしいくらいだ。はなはだ残念、の一言です。
■出鱈目な歴史観や捏造された歴史には徹底的に抗議すべき [伊藤 博淳]
初めてメールをお送り致します。私は日本李登輝友の会様の存在を本日初めて知り、そ
の活動趣旨を初めて知りました。貴会の活動に賛同し、敬意を表します。
私は歴史が趣味で、特にアジア史を深く研究しています。またそれとは別にアジア旅行、
特に台湾を旅するのが好きな40歳男性です。
これまで、何故南北朝鮮と中国は明白な嘘ばかり吐くのであろうか? と憤慨していま
したし、それに加えて台湾の方たちの明るく前向きな精神が大好きでした。
このような理由から、李登輝元総統と金美齢女史の存在は知っており、その発言や活動
をインターネットで調べてみると、確固たる信念や勇気に驚嘆しておりました。二世ばか
りで保身のことしか考えない日本の政治家と比較すると、情けない思いもしていました。
先日、偶然にNHKの「JAPANデビュー 第一回 アジアの“一等国”」をテレビで
見まして、「自分の知っている台湾と少し違うなあ。未だに台湾人にも日本を嫌っている
人が多いんだな」と感じました。
本日、公平な歴史観を持っていると思っている人物のブログを読み、貴会の存在と、今
回のNHKへの抗議活動を知りました。
戦後、日本人は穏やかでマナーの良い国民になったと思いますが、明らかに出鱈目な歴
史観や捏造された歴史には徹底的に抗議すべきだと思います。
私も早速NHKに抗議の手段を取ります。
何故、国営放送であるNHKが歪曲された歴史観を持っているのかわかりませんが、こ
れまでにも中国や韓国に迎合した論説が多いとは感じていました。今後もNHKの論説を
注視していこうと思います。
最後に貴会の今後のご発展と、尊敬する李登輝先生のご健勝を心からお祈り致します。
■NHKから届いた2回目の回答 [健康法師]
16日発売の「週刊新潮」にNHKの例の番組についての記事が載りました。「週刊新潮」
は、朝日新聞襲撃事件の記事でミソをつけましたが、この記事が、起死回生のヒットにな
ってくれればと思っています。
小生は、4月5日に番組が放送された次の日4月6日に、NHKに対してメールで抗議をし
ましたら早速、4月7日、回答が来ました。その内容は当メルマガで読者の抗議に対するN
HKの回答ということで紹介されましたが、予期したとおりの通り一遍の内容で、読者の
方々も読まれたことと思います。
<第一回目の回答>
****様(これは小生の本名です。NHKには住所・電話・FAX・年齢・性別等を正
確に送信しています)
いつもNHKの番組やニュースをご覧いただき、ありがとうございます。
お問い合わせの件についてご連絡いたします。
4月5日(日)放送「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー・・・・」をご覧
いただき、ありがとうございます。
番組は、「台湾の人びとは親日的」という捉えかたを否定していません。
そうした捉え方があることを前提として、日本の植民地支配を実際に体験した台湾の人々
が当時どのような感じ、どのように生きたのか、という実態を明らかにすることで、アジ
アと日本の歴史に真正面から向き合うとことを目的としています。
そうした過去を直視することで、アジアと日本の未来を探っていきたいと考えているから
です。
今後とも、NHKをご支援いただきますようお願いいたします。
お便りありがとうございました。
NHK視聴者コールセンター
?!?!?!?!?!?!?!
それでは納得がいかないので、再度、項目を設けて、4月14日、質問状と抗議いう形で
番組担当の「濱崎憲一氏」に回答するように求めるメールを送りましたところ、4月17日、
回答が来ました。
<第二回目の回答> ****様 いつもNHKの番組やニュースをご覧いただき、ありがとうございます。 再度お問い合わせいただきました件についてご連絡いたします。 「日台戦争」については、1990年代に日本の台湾統治の専門家が「日台戦争」と名付け、 以後研究者の間では、この表現が使われるようになっています。 例えば「日清戦争−秘蔵写真が明かす真実」(講談社、1997年)、「東アジア国際政治史」 (名古屋大学出版会、2007年)などがあります。 KA徳三さんについては、NHKに対して憤っている、という事実はありません。 また、編集によって、歴史を捏造してはいません。 KA徳三さんの人生には、日本の統治の両面性が反映されています。 一つは、同化政策によって、日本人と同じように小学校に入り、中学校・高等学校へと進 路が開け、さらには台北帝国大学医学部へと進学したことであり、番組ではこうした事実 を放送しています。 一方で、同化政策後も、台湾人子弟の入学者が制限されていたり、社会的差別があったと いう面についても、事実に沿って伝えています。 番組では、ことさらに「反日的」な面だけを取り上げているわけでは有りません。 事実を伝えること、その事実を共有することが、日本と台湾のさらに強くて深い関係を築 いていくことに資すると考えています。 番組の趣旨をご理解いただきたいと思います。 お便りありがとうございました。 NHKスペシャル担当 NHK視聴者コールセンター 以降、頼んでもいないNHKからのお知らせが続く。のど自慢のお知らせもあり、2年 ほど前に「台湾で、のど自慢を開催」の署名を120人も集めた小生にとっては、いささか 不快な案内でした。台湾の人々が親日的なことがわかっていたら、真っ先に台湾で「のど 自慢」を開催していてもおかしくないですね。 また質問の一つに、台湾関係映画の制作者から私に来たメールに書かれていた疑問の 「取材したディレクターたちは、取材に応じてくださった方々に正々堂々とこの番組を自 信を持って、見せることが出来ますか?」という項目も書きました。 さて、メルマガ読者諸氏、[週刊新潮]と時を同じくして出てきたNHKの回答を、ど う思いますか。ある面では事実には間違い無いかもしれませんが、皆さんが言う、歴史の 光と影の両面を伝えたかが問題だということは誰でもわかりますね。 小生の、日本TVの制作会社に勤める27歳の義理の甥に4月11日に3年ぶりに出くわした ときに、「NHKの番組を見たか」とだけ聞いたら、即座に「ひどい番組でしたね」と答 えました。そして「あの、おじいちゃんはNHKに文句を言ってるみたいですよ」と言っ ていました。 ●『日清戦争−秘蔵写真が明かす真実』(講談社、1997年)の著者は檜山幸夫・中京大学 法学部教授、『東アジア国際政治史』(名古屋大学出版会、2007年)は川島真・服部龍 二編によるものでした。
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