る。そこで、日本からお祝いのメッセージをお送りしようと呼びかけたところ、多くの方
から懇篤なメッセージをいただいている。
このお祝いメッセージは1月14日にお届けする予定で、後日、本誌でもご紹介したい。
その呼びかけの際に、生れられた1923(大正12)年1月15日は旧暦の11月29日に当ること
から、これまでお誕生日の祝宴を11月29日に開いてきたそうだ。
今年の旧暦11月29日に当った1月10日、李登輝元総統のご自宅には黄昆輝・台湾団結聯盟
主席など特に親しい人々が駆けつけてお祝いし、李元総統からお祝いの饅頭「寿桃」をい
ただいたという。本会台北事務所の早川友久所長も縁あって「寿桃」をいただいたそう
で、ブログにつづっているのでご紹介したい。
李登輝元総統、今日が旧暦のお誕生日
【台北事務所ブログ:2013年1月10日】
http://twoffice.exblog.jp/19812548/
李登輝元総統のお誕生日は1月15日で、あと5日もすれば90歳を迎えることになります。
ただ、総統ご自身は新暦ではなく農暦(旧暦)で祝うことを習慣にされているようで、
これまで旧暦の11月29日を誕生日として祝ってきたそうです。今年の農暦11月29日にあた
るのが本日で、農暦で数えると92歳を迎られます。
誕生日に際し、総統からは「寿桃」が配られ、私もご縁あってお相伴にあずかりまし
た。「寿桃」とは、中華圏の風習で、誕生日を迎えた人が配る、桃をかたどったお祝いの
饅頭のことです。
その昔、仙境といわれた崑崙山には不老長寿の桃があり、3000年に一度しか実をつけな
かったとか。そして、崑崙山の主人である西王母が、この桃が実ったのを祝って祝宴を開
いたという故事から「寿桃」が生まれたようです。
とはいえ、現実の台湾社会は折りからの不況と、馬英九政権の迷走で決して景気のいい
話ばかりではありません。聯合晩報の報道によれば、李登輝元総統は「苦しい国民の生活
を思えば誕生日を祝う気にはならない」と話しており、祝宴も開かないということです。