http://news.nna.jp/free/news/20130122twd019A.html
テレビ局系の世論調査機関「年代電視台民調中心」がこのほど公表した「政府の施政に
対する満足度の民意調査」によると、施政に対し満足だとする回答者の割合は馬英九総統
が13.7%、陳冲行政院長が18.5%で、ともに2割を下回る低い割合となった。次期総統にふ
さわしい政治家として民主進歩党(民進党)前主席の蔡英文氏を挙げた回答者が28.9%で
最も多かった。
民意調査は、県・市ごとに無作為で選ばれた20歳以上の台湾人を対象に1月15〜17日に
電話で実施され、1,040人から回答があった。
就任後十数カ月たつ陳行政院長の施政実績について「満足」は18.5%で、前回調査時の
12月7日の16.7%よりやや上昇した。しかし「不満」も60.4%で前回の55.4%を上回った。
馬総統の施政実績に対しては「不満」が76.9%で、前回の74.7%より増加した。
「今後3年半の施政に対し信頼感を持てるか」との質問に対し「持てる」との回答は22
%、「持てない」が70.9%に上った。ただ、民進党が1月13日に「人民火大」デモを行っ
て、馬総統の下野を求めたことについて「賛成」は35.9%にとどまり、「反対」は52.9%
だった。
「次期総統に最もふさわしい人物」として与野党の政治家5人の中から選んでもらったと
ころ、蔡氏が3割近くで首位。国民党の朱立倫・新北市長が20.7%で続いた。民進党の蘇貞
昌主席は13.0%。国民党の呉敦義副総統は3%、国民党のカク龍斌・台北市長(カク=赤に
おおざと)は2.6%にとどまった。「5人ともふさわしくない」が9.0%、「分からない」も
22.9%に上った。
「党派を問わず、最もふさわしい行政院長は誰か」との質問に対しては朱市長が9.3%で
首位。蘇主席の7.3%、宋楚瑜・親民党主席の5.5%、蔡氏の3.8%より高かった。与党・国
民党の政治家5人の中から、行政院長に最も適任と思う人物を選ばせたところ、朱市長が
39.2%で首位。胡志強・台中市長が16.2%、カク市長が7.1%で続いた。