本誌では、日本と台湾の間で結ばれる都市間協定をはじめさまざまな交流について紹介しています。
10月3日、公益社団法人宮崎県森林林業協会(星原透・会長)と台中市木材商業同業公會(許吉本・理事長)は、台中市政府庁舎において、木育活動、木材の生産、流通、利用など木材利用促進の各分野における交流を深めることを目的に「木材利用促進協定」を締結しました。
日台間では、秋田の田沢湖と高雄の清澄湖の姉妹湖提携(1987年11月4日)や、富士山と玉山という日台最高峰同士による友好交流を図る「富士山・玉山友好山提携」(2014年2月7日)などを結んできています。
最近では本年2月10日に、京都の龍谷大学と台湾の農業部林業・自然保育署、苗栗県南庄郷にあるサイシャット族集落の三者が「龍谷の森における友好森林関係の覚書」を交わしましたが、三者連携による教育研究や国際交流等を行い、その成果や里山精神を社会に向けて発信していこうという内容だそうです。
今回のように一歩踏み込んで「木育活動、木材の生産、流通、利用など木材利用促進」を明確に謳った提携は初めてだろうと思われます。
その意味で画期的な協定です。
宮崎県森林林業協会と台中市木材商業同業公會との木材利用促進協定締結式の開催について(プレスリリース)【宮崎県森林林業協会:2025年9月25日】https://www.m-forest-a.or.jp/wp-content/uploads/2025/09/%E3%80%90%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%91%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E7%9C%8C%E6%A3%AE%E6%9E%97%E6%9E%97%E6%A5%AD%E5%8D%94%E4%BC%9A%E3%81%A8%E5%8F%B0%E4%B8%AD%E5%B8%82%E6%9C%A8%E6%9D%90%E5%95%86%E6%A5%AD%E5%90%8C%E6%A5%AD%E5%85%AC%E6%9C%83%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%8D%94%E5%AE%9A%E7%B7%A0%E7%B5%90.pdf
公益社団法人宮崎県森林林業協会と台中市木材商業同業公會による「木材利用促進協定」の締結式を下記のとおり開催いたします。
。
記
・日 時:
令和7年10月3日(金)16時から
・場 所:
台中市政府庁舎(台湾、台中市西屯区台湾大道三段99号)会議室
・内 容:
公益社団法人宮崎県森林林業協会(会長 星原透)と台中市木材商業同業公會(理事長 許吉本)は、
木育活動、木材の生産、流通、利用など木材利用促進の各分野における交流を深めることを目的とし、
「木材利用促進協定」を 締結します。
本協定を通じて、日本と台湾双方における持続可能な脱炭素社会の実現に貢献していきます。協定式に
は宮崎県環境森林部長と台中市政府経済発展局長が立会人として出席し、今後の台湾における木材利用
のさらなる拡大が期待されます。
また、協定締結を記念して台中市木材商業同業公會へ木のおもちゃを贈呈し、本協定式の翌日(4日)
には台中魯班文化館で台中市のこどもたちに向 けた木育ワークショップの実施や贈呈したおもちゃで
遊ぶ時間を設けるな ど、木育活動による交流を深めます。
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