いささか旧聞に属するが、去る10月25日、千葉県富津市の鋸山(のこぎりやま)ロープウェー(京成グループ)、茨城県の筑波山ロープウェイとケーブルカーを運営する筑波観光鉄道、台北の猫空ロープウェイを運営する台北捷運公司(台北メトロ)の三社は、相互の旅客誘致を促進することを目的として「友好協定」を締結した。
ちなみに、日台初のロープウェイ提携は2016年8月、浜名湖ロープウェイを運営する遠鉄観光開発と日月潭ロープウェイが結んだ「友好協定」だった。
続いて2018年5月、三重県の御在所(ございしょ)ロープウェイと猫空ロープウェイの「友好協定」が続く。
その後も、2023年9月15日に静岡市の日本平ロープウェイ(静岡鉄道)と猫空ロープウェイが「友好協定」を結んでいる。
協定は、鉄道マニアでもある台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲処長が日本平ロープウェイを訪れるなどして親交を深め、両社に提案したことで実現した。
今年に入ってからも、5月13日に下田ロープウェイ(伊豆急ホールディングス)と猫空ロープウェイが姉妹提携の「友好協定」を交わしている。
これは、台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲処長の仲介により伊豆急ホールディングスと台北メトロが「友好協定」を締結した際、合わせて同時に行われた。
以上のように、本誌が確認したところではこれまで日台のロープウェイ提携は5件。
鋸山ロープウェーと波観光鉄道と猫空ロープウェイの「友好協定」を伝える筑波観光鉄道のニュースリリースとともに下記に紹介したい。
日本のロープウェイやゴンドラリフトは「索道(さくどう)」と総称され、函館の夜景が楽しめる函館山ロープウェイ(北海道)、富士山の絶景が楽しめる箱根ロープウェイ(神奈川)、琵琶湖を一望できるびわ湖バレイロープウェイ(滋賀)など、全国に70以上あるとされている。
一方の台湾にも、数は少ないが猫空ロープウェイ(台北市)や日月潭ロープウェイ(南投県)、烏来ロープウェイ(新北市)がある。
その他にもあるかもしれないが、烏来ロープウェイと提携している日本のロープウェイはなく、まだまだ伸び代は大きいようだ。
◆ロープウェイ友好協定書を締結 鋸山ロープウェー(日本)×猫空ロープウェイ(台湾)×筑波観光鉄道(日本) 【10月25日: 筑波観光鉄道】 https://www.mt-tsukuba.com/?p=46685
1)2016年08月28日 浜名湖ロープウェイと日月潭ロープウェイが「友好協定」を締結。
2)2018年05月09日 御在所ロープウェイと猫空ロープウェイが「友好協定」締結。
3)2023年09月15日 日本平ロープウェイと猫空ロープウェイが「友好協定」を締結。
4)2024年05月13日 下田ロープウェイと猫空ロープウェイが「友好協定」を締結。
5)2024年10月25日 鋸山ロープウェーと波観光鉄道と猫空ロープウェイが「友好協定」を締結。
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