8月30日、近鉄グループホールディングス株式会社と台北メトロ(台北大衆捷運股[イ分]有限公司)は「相互送客や事業連携・協力に関する友好協定」を締結した。
調印式は30日午前に台北メトロの中山駅構内で行われ、近鉄グループホールディングス代表取締役社長の若井敬(わかい・たかし)氏と台北メトロ総経理の黄清信氏が臨んだ。
鉄道輸送や観光などの事業で緊密な協力を進めるとし、プロモーション活動の相互協力や台北メトロ公式スマホアプリの活用、)相互にラッピングトレインを運行するなどを計画している。
ちなみに、近鉄グループホールディングスは2017年7月に台湾鉄路管理局と「友好協定」を結んでいる。
また、2018年5月に、近鉄グループの御在所ロープウェイ株式会社が猫空ロープウェイと「友好協定」を締結し、2024年2月には別府ロープウェイ株式会社が猫空ロープウェイと「友好協定」を締結している。
日台間の鉄道提携は日台間の親密性を表すバロメーターだ。
1986年1月25日の大井川鐵道と阿里山森林鉄道の「姉妹鉄道」に始まり、今回の近鉄グループホールディングス株式会社と台北メトロの「相互送客や事業連携・協力に関する友好協定」締結で51件目となる(本会調査)。
東日本大震災以降の2012年からは50件を数え、日台間の絆が深まっていることを象徴している。
台北メトロ 近鉄グループHDと友好協定 相互送客や事業連携など推進へ【中央通信社:2024年8月31日】https://japan.focustaiwan.tw/travel/202408310004
(台北中央社)台北メトロと近鉄グループホールディングスは30日、台北市で相互送客や事業連携・協力に関する友好協定を締結した。
鉄道輸送や観光などの事業で緊密な協力を進めるとしている。
台北メトロの報道資料によれば、同社の黄清信総経理(社長)は近鉄との交流について、猫空ロープウエー(台北市)と御在所ロープウエイ(三重県)の友好協定が結ばれた2018年から続いていると説明。
今回の協定締結は協力が重要な節目を迎えたことを象徴するとし、さらにマルチかつ革新的な方法で実質的なプロモーション活動を促進し、レジャーや宿泊施設、百貨店などの事業分野に拡大させたいと語った。
同社の趙紹廉董事長(会長)は、近鉄は交通輸送分野で主導的地位にあり、不動産や物流、宿泊施設やレジャー施設などの産業を抱えているとし、台北メトロが学ぶ価値があると語った。
台日双方でラッピング車両も運行する。
25日からは近鉄側で台北のグルメや観光スポットなどを紹介している他、11月1日からは台北メトロ文湖線で近鉄グループの関連施設や観光コンテンツをアピールする予定。
(編集:齊藤啓介)。
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