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【「掃黒除悪」闘争】文化大革命の再来か

【「掃黒除悪」闘争】文化大革命の再来か

 「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

1月24日、中国当局が「関於開展掃黒除悪専項闘争的通知」(マフィアと悪勢力を一掃する闘争事項に関する通達)を出し、新たな政治闘争の始まりを予告した。この通達の背後には一体どんな意図があるのだろうか。

昨年末から、北京を始め中国の主要都市がいわゆる低端人口(低レベルの人間=地方から都市部で出稼ぎする低賃金労働者のこと)を地方都市や農村に追い出した。もともと仕事の少ない地方に大量の人口が流入したことによって、地方の社会情勢がますます不穏になっている。さらに中国の地方財政はほとんど赤字であるため、こうした不穏な情勢に対処できる状態ではない。不穏勢力の粉砕と地方への財政注入を同時に達成しなければならない習近平が選んだのは、政敵・薄熙来の「唱紅打黒」という手法であるのだ。

「唱紅打黒」とは共産主義を称える歌を歌い、マフィアを一掃せよということである。共産主義を称ええることとマフィアを一掃することはなんの関連もないように見えるが、それを関連づけることが「唱紅打黒」運動のミソなのである。「お前のものも俺のもの」という共産主義の理屈から言えば、マフィアの財産は当然没収すべきものなのであろう。実際、マフィアを一掃するという名目で薄熙来は9百億人民元ほどの財産を企業から収奪した。そのうちの30億人民元を重慶市の建設に投入したが、それ以外はすべて自分のものにした。それでもこの運動は重慶市民に支持され、薄熙来の人気はうなぎ上りとなった。後に、この「唱紅打黒」運動はかなりの数の冤罪ケースが明るみになり、運動そのものもマフィアの一掃というよりは、政敵の粛清と民間財産の収奪が薄熙来の目的であることが明らかになった。

 魅力も胆力も頭脳も薄熙来に遠く及ばない習近平は、昔から薄熙来にかなりの劣等感を持っていると、当時の習近平と薄熙来を知る人間が口を揃えて言う。「掃黒除悪闘争」とは、「お前はたかが重慶だけだったが、俺は全国でやってみせる」という習近平の偏屈な心理から生まれた一面もあろう。そうであれば、この闘争は「文化大革命」以上に惨烈な政治闘争になるだろう。


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