蔡英文氏の大連立構想、各党の反応

日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載

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蔡英文氏の大連立構想、各党の反応

 総統選挙に立候補している民進党主席の蔡英文氏が大連立政権構想を発表し、総統が任
命する行政院長(首相に相当)は民進党の人間とは限らず、政権運営にあたっては他政党
や社会の各界から広く人材を求めたいと述べた。

 中国国民党の馬英九候補は「これは一種の選挙のスローガンだ」と反論、副総統候補の
呉敦義氏も「選挙での作戦にすぎず、成功しない」とコメントしていると伝えられてい
る。

 蔡氏のこの大連立政権構想の発表に対し、親民党の宋楚瑜候補が賛意を表したことで、
中国国民党陣営はかなり焦っているようで、蔡氏は「馬英九・総統と国民党はあわてふた
めくことはない」と発言、かなりの手応えを感じているようだ。

 台湾国際放送ニュースが蔡氏の大連立構想についての各党の反応を報じているので、下
記にご紹介したい。

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蔡英文氏の大連立構想、各党の反応
【台湾国際放送ニュース:2011年1月9日】

 14日に行われる中華民国第13代総統選挙で政権奪回を目指す、最大野党・民進党の公認
候補、蔡英文・同党主席は8日、当選後の構想として、「大規模な連立政権」を打ち出し
た。9日、台湾南部の嘉義で選挙活動を行う前にも談話を発表し、民主的議論により大規模
な連立政権を発足させるとの主張を繰り返した。

 蔡英文・民進党主席は、「馬英九・総統と国民党はあわてふためくことはない。また、
台湾を団結させる連立政権構想を非難すべきでもない。我々が推進するのは過去の連立政
権モデルではなく、党と党の話し合いであり、行政や立法における合作、政府と民間の対
話だ」と強調した。与党・国民党の連戦・名誉主席が、連立政権構想を「憲法に合わない」
と指摘したことについて、蔡英文・主席は、憲法には「連立」を禁じる文言がないと反論。

 一方、国民党の副総統候補、行政院の呉敦義・院長は9日、蔡・民進党主席が突然、連立
政権構想を打ち出したことについて、「選挙での作戦にすぎず、成功しない」とコメント。

 党首の宋楚瑜・主席が総統候補者になっている野党・親民党では蔡・民進党主席の主張
について、「連立政権はもともと宋楚瑜・主席の主張で、理念が同じなら協力できる」と
話した。


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