台湾のヘルスケア指数が世界一位 世界最大データベースNumbeoが調査

中国武漢発の新型コロナウイルスの蔓延で世界中が恐怖に貶る中、WHOから除外されながらも台湾が自力で防疫に成功しているのには、蔡英文政権のガバナンス能力の高さに加え、迅速・適格な検疫の実施を可能にした高度な医療技術も密接に関連している。そして台湾では国民の医療サービスに対する満足度も高い。

2月9日付中央通訊社の報道によると、世界最大のデータベース「Numbeo」が公表した2020年ヘルスケア指数ランキング(http://taiwannokoe.com/ml/lists/lt.php?tid=15+RBy3Zfy6ZAPk+dLRwbsST8NrAKLocg1lX0kVWHSfRhX6i/pMSNI5qjVXnRVCv

続いて2位が韓国81.97ポイント、3位が日本81.14ポイントと続き、アメリカは24位、中国は47位64.48ポイント。最下位93位はベネズエラで39.66ポイントだった。調査方法はNumbeoのウェブサイトに訪れた人に質問し回答を集める方式で行われた。

台湾のヘルスケアはほかにも、経済誌「CEOWORLD」の2019年ヘルスケア指数で台湾が89カ国中トップとなるほか、駐在員交流サイト「InterNations」の2019年のヘルスケア指数でも世界1位を獲得するなど、高評価を得ている。

現在、中央流行疫情指揮中心(新型コロナウイルス対策本部)の指揮官として日々陣頭指揮に当たっている陳時中・台湾衛生福利部部長(厚労相)は、2018年4月18日に在台日本語メディア「Taiwan
Today」に台湾の「全民健康保険制度」について寄稿している。陳時中大臣は同文で以下のように述べている。

・台湾は1955年に国民皆保険制度「全民健康保険」を実現。
・国民の平均余命は女性83.4歳、男性76.8歳でOECD加盟国とほぼ同水準。
・欧米先進諸国よりも医療費が低い。国民1人当たり保健医療支出は年間1430ドル(2016年)でGDPに占める比重はわずか6.3%。
・2017年、台湾国民の全民健康保険に対する満足度は85.8%に達した。
・台湾の総保険医療支出に占める行政コストの割合は1%に留まる。
・当初の出来高払い制度から総額予算支払制度を導入し、2003年以降は医療費の年間成長率を12%から5%以内への引き下げに成功。
・給与所得額によって等級別に徴収していた保険料の納付制度について、資本利得についても補充保険料の算定基礎とした。これにより財源不足回避につながった。

さらに、「いかにして『全民健康保険』制度をゼロから作り上げ、医療サービスを管理し、財源を確保しているか。経済、社会、環境の変遷に遭遇した際、どのように対応してきたか。我々には豊富な経験がある。我々は台湾の医療システムが他国の手本になれると信じている。世界に巨大な保険医療のネットワークを構築するに当たって、台湾は建設的な役目を果たすことができるだろう。そして、台湾が他国の人々と、我々の経験を共有することができる絶好の方法こそが、世界保健機関(WHO)及びその年次総会である世界保健総会(WHA)に参加することなのである」と主張している。


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