【香港の現実と台湾の将来】笑えない笑い話

【香港の現実と台湾の将来】笑えない笑い話

                   David Koh,

日本の皆様、   
自由時報の「自由広場」に香港の読者の投稿があった。他人事ではないと思って翻訳してご覧にいれたい。皆様も感ずることがあると思います。

【要訳】

ある容貌風さいのあがらぬ老人が美貌の少女と共に百貨専門店で価値56万5千元もする有名ブランドレディースレザーバッグを一点買った。

 勘定時に老人は顔色一つ変えずに落ち着いて懐から取り出した小切手にその金額を書き込みサインして女店員に渡した。女店員は瞬時戸惑って難色を示した。老人はその様子を見て「無理も無い、貴女が小切手の不渡りを心配するのは当然だ。斯うしよう、今日は土曜で銀行はお休みでキャッシュ出来ないからこの小切手とバッグは貴方の方で保管し、月曜日に銀行がオープンしてキャッシュした後にバッグを彼女宛に送ると言うことにしては如何か?」

女店員は安心して快く引き受け、送料もフリーを約束した。

月曜日女店員は銀行に赴き小切手の不渡りを知って怒りに満ちて老人に電話した。老人の答えは何事も無かったように悠然と「こんな事はとるに足らぬことだ。貴女も私も損失がなかったでしょう。お陰様で土曜日彼女ととても素敵な宵を過すことが出来た。感謝してるよ」

このストーリーは何を我々に啓蒙を与えただろうか? 多くの台湾人、香港人があの美貌な無知な少女で、成金で横暴な老人が中国共産党に喩えられるのだ。多くの世人が中…国に幻想を抱いている。

中国は強大で、それに頼れば良いことが有ると。人間は未来の美麗な幻想に、よくそれに伴って起き得る巨大な落し穴を無視する。恰もストーリーの美女の如く月曜日には欲しい高価なバッグが手に入るから当然警戒心が緩んで、どんな投資(ここでは身を売る)も値する。そして自分の投資が未確定なリスクの上に建っていることを知らない。

このストーリーは又我々に肉眼で見たものでも必ずしも真実ではないことを教えて呉れる。 虚栄を求める時ツケは付き物であることを忘れてはならない。

かつて中共は全世界に対して香港が中国に復帰した後は「港人治港」「高度自治」「五十年不変」政策を採ると宣言した。結果は如何だろうか?これ等小切手は全てが永遠に現金に換えられぬ不渡り小切手に終わっている。

台湾人よ、警戒心を持ちなさい。今日の香港は皆さんの明日になる可能性がある。くれぐれも目先の小利益で懐に飛び込んだら、あの容貌風さいのあがらぬ老人の床に潜ること請け合いです。

葛  ○、 (香港リタイヤー教師)


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: