【頼清徳】「中国を刺激するな症候群」から脱却する姿勢示す
「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
新しく就任した頼清徳台湾行政院長(首相)は国会で「私は台湾独立を主張する政治家だ」と明言した。
これまでの台湾政府は、中国を刺激しないため、国家としての台湾の存在を敢えて主張せず、「中華民国は独立主権国家である」などといった、台湾が中国の一部であるかのような文言で糊塗してきた。
頼清徳は後に、この発言は「個人的な政治信条」とトーンを下げたのだが、発言したことそれ自体は、「中国を刺激するな」という詭弁の下の事なかれ主義からの脱却の第一歩である。
台湾も日本も「中国を刺激するな症候群」から脱却できなければ、中国の膨張主義に対抗することはできないであろう。
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