「台湾の声」
捕まることはないと高をくくっていたのだろうか。中央情報局(ⅭIA)元職員のジェリー・チャン・シン・リーは15日夜(米現地時間)、香港発キャセイパシフィック航空でニューヨークのJFK空港に降り立ったところを米当局に逮捕された。容疑は国防機密不法所持。ⅭIA
勤務時に入手したⅭIAの中国国内の情報提供者の情報を含む高度な機密情報を中国側に大量に渡し、情報提供者を殺害、拘束に至らしめた疑いがある。リーが再び米国に舞い戻るなどとは予期していなかった捜査員は、リーの訪米を察知し逮捕に踏み切った。
米国籍を取得し米国で育ったリーは軍隊入隊を経て、1994年にⅭIAの職員となり、2007年に離職した後は香港に居住していた。2010年ごろから、中国国内の情報提供者が相次いで行方不明になったため、米当局は捜査を開始。2012年にリーが訪米した際に、滞在先を捜索したところ、情報提供者の本名や電話番号、秘密拠点の所在地、面会場所などの情報を記した手書きのメモが見つかり、連邦捜査局の事情聴取を受けた。この時には起訴されず、リーは米国内で短期の仕事に携わった後、2013年に香港に戻っている。2010年から2012年までに12人以上の情報提供者が中国当局に殺害あるいは拘束されたとみられ、リーの関与が疑われていた。
53歳のリーは香港のオークション会社で働き、ネットには一切実名を出すことなく、目立たないように行動していたという。
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