【読者便り】環境主義者も反原発から転向しつつある?

【読者便り】環境主義者も反原発から転向しつつある?

林建良編集長へ

今年のサンダンス映画祭 (Sundance Film Festival) にロバート・ストーン(Robert Stone) 監督の作品 “Pandora’s Promise” (パンドラの約束)が発表された。もともとは反原発派の環境主義者だったのであるが、この作品は一転して、「多くの環境主義者は過去何十年もの間、反核を正義としてきたのであるが、その恐れていた技術こそが人類にとっておそらくは最大の希望だと信じるようになってきた。」ということを訴える内容です。(作品紹介より)
http://www.sundance.org/festival/release/2013-sundance-film-festival-announces-films-in-premieres-and-documentary-pr/

2050年までには、世界のエネルギー消費量が現在の3倍にもなろうとしていることを考えると、化石燃料によるCO2排出量は膨大なものとなる。温室効果ガスを出さない核エネルギーを見直さなければならない。核の専門家にインタビューをしてきて、自分のいままで信じてきたことは、全くの間違いであったことに気付いた、などと語っています。適切にコントロールすれば、核はもっともクリーンで、廃棄物を出さず、又資材消費が少なく、安全である、ということも語っています。このように過去の間違いを素直に改めて欲しい人が沢山いますね!

京セラの稲盛和男会長は、昨年外国人特派員協会での記者会見で、
「なんとか原発なしで高度な文明を維持していければいいのですが、現在の科学技術ではそれは不可能だと思っています。必要悪として、どうそれをコントロールして使っていくかということに力を入れなければならないと思っています。」と述べました。

マスコミなどで脱原発一色の状況下での発言としては、評価できる内容かもしれません。しかし、本当はこれは間違った発言です。最も安全で、環境負荷の少ない原発は、「必要悪」どころではなく、「必要善」というより、これからの時代に最も活用しなければならないエネルギー源なのです。

「放射能と原発問題―常識のウソが国を滅ぼす」と題する小文をお届けします。ここには、なぜ原発が一番安全なのか、環境にやさしいのか、裏付け資料がバッチリ載っています。

なお、この文中でも引用していますが、『原発ゼロで日本は滅ぶ―“非科学”福島セシウム避難の国家犯罪』(中川八洋・高田純共編)(オークラ出版)は、お薦めです。是非お読みください。

また、高田博士が、3月9日(土)(13:00〜17:00)に千葉県松戸市で「放射線被曝と子供の健康〜真実を明らかにして正しい理解のために」と題して講演をされます。「聖徳大学児童学研究所」主催の第7回子供の発達シンポジウムです。入場無料です。http://www.seitoku.jp/system/files/pdf/20130110155330.pdf

平成25年2月14日 「史実を世界に発信する会」事務局長 茂木弘道拝


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