【良書紹介】王明理著『詩集・故郷のひまわり』

【良書紹介】王明理著『詩集・故郷のひまわり』

日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載
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 手をあげよう
 殴るため?
 いいえ
 招くため
 友を
 愛を
 私たちの未来を!

  …… ……

 それぞれの心に秘めていたものを
 取り出して 集めたら
 一つの大きな像になった
 この国のかたちになった
 輝く一つの未来になった

[本書所収「太陽花学生運動」]

                 ◇   ◇   ◇

 2014年3月に台湾で突如起こった立法院の議場占拠。学生たちの行動は「ひまわり学生運動」と
呼ばれ、台湾の多くの人々が彼らを支持した。台湾民主主義のターニングポイントとなり、若者達
は今、正々堂々と台湾独立を願うようになってきている。

 詩人にして台湾独立建国聯盟日本本部委員長をつとめる王明理さんは「台湾の将来の為に立ち上
がった賢く逞しい彼らこそ、台湾の宝であり、希望」と、若者たちの行動に心を震わせた。彼らが
台湾語で「島嶼天光」などを歌うのを聴いて涙が止まらなかったという。その感動が本詩集を生み
出した。日本語の原文、漢語訳、台湾語訳の順に併記する画期的な試みが施され、台湾の著名な詩
人、李敏勇氏は「詩人ひとりの独自の心情を詠んだものには止まらず、台湾の家へまた国への愛を
うたい上げた」と讃える。

王明理(おう・めいり)東京生まれ。慶應義塾大学卒。台湾独立運動の先駆者で台湾語研究者、王
育徳・明大教授の次女。著書に詩集『ひきだしが一杯』。訳書にジョン・J・タシク編『本当に「中国
は一つ」なのか』。編集担当書に『「昭和」を生きた台湾青年』。台湾独立建国聯盟日本本部委員
長、日本李登輝友の会理事、在日台湾婦女会理事、日本詩人クラブ会員。詩誌「阿由多」「プラッ
トホーム」同人。

【台湾・玉山社出版 2015年3月刊 A5判・132頁 挿絵:近藤綾】

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