【産経記事】NHKの台湾特番で友好団体ら抗議デモ
2009年5月31日 産経新聞
NHKスペシャル「JAPANデビュー アジアの“一等国”」(4月5日放送)に出演した台湾人や日台友好団体から番組内容が「一面的だ」と批判が相次いでいる問題で、草莽(そうもう)全国地方議員の会など15団体は30日、東京、大阪、名古屋で抗議デモを行った。
NHK放送センターがある東京・渋谷で行われたデモには約1100人が参加。外交評論家の加瀬英明氏らが「日本が統治時代に行った産業振興、教育振興、インフラ整備は高く評価され、日台間には温かいきずながある」と指摘し、「日本統治の負の側面だけ切り取って侵略のつめ跡とする編集は、視聴者に誤解を与える」と訴えた。
台湾からは「言うべきことを言わず、好む所を選んで曲解した。自尊心のない行為だ」などと批判のメッセージが寄せられ、デモの参加者は「放送内容を訂正せよ」と声を上げた。
この問題では、台湾日本人会と日本企業でつくる台北市日本工商会が「日台交流に支障をきたすおそれがある」とした意見書をNHKに送っている。