【産経記事】台湾議長、任期全うの見通し 高裁も党籍維持支持

【産経記事】台湾議長、任期全うの見通し 高裁も党籍維持支持

2013.10.1 産経新聞

 【台北=吉村剛史】台湾高等法院(高裁に相当)は30日、司法干渉疑惑で与党・中国国民党から党籍剥奪処分を受けた王金平立法院長(国会議長)の党籍維持を認めた台北地方法院(地裁)の仮処分を不服とする国民党の抗告を退けた。

 同党は最高法院(最高裁)に再抗告する構えだが、決定を覆すのは困難とみられ、王氏は2016年の任期満了まで現職にとどまる見通し。党主席として王氏に辞任を促してきた馬英九総統には打撃となりそうだ。

 王氏の介入疑惑に関しては、最高法院検察署(最高検)の特捜部が立法院の代表電話を盗聴していたことが9月28日に判明し、その妥当性をめぐって論議が起きた。これを受けて黄世銘検察総長が謝罪し、法務部(法務省)は29日、調査班設置の方針を発表した。

 捜査手法への疑義もあいまって世論は王氏に同情的で、馬総統の支持率は低下している。最大野党・民主進歩党は30日、馬総統に辞任を要求した。


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