【産経新聞に異議】民進党党大会・「独立」で対立深まる?

【産経新聞に異議】民進党党大会・「独立」で対立深まる?

【編集長の一言】

以下は産経新聞で掲載した民進党党大会に関する記事です。

記事の内容に関しては、客観的事実は間違っていませんが、タイトルは事実とかけ離れています。

独立綱領を凍結しようと提案したのは郭正亮と陳昭南という民進党内の親中派でした。しかしこの提案はマスコミが騒いでいるだけで民進党内ではあまり支持されていません。
だから民進党の蔡英文主席をはじめ、蘇貞昌前主席、謝長廷元主席も反対の意思をはっきりと表明しました。

つまり、この党大会で「独立綱領凍結派」の完敗と言ってもよい。民進党の執行部は「凍結派」の面子を潰さないために、大会で議決をしないで中央執行委員会に付託したのです。

「対立深まる」?もっと勉強しろと言いたいところです。

 「台湾の声」編集長 林 建良
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2014.7.21 産経

台湾最大野党が党大会、「独立」で対立深まる

 【台北=田中靖人】台湾の最大野党、民主進歩党は20日、台北市内で党大会を開いた。大会では、党員から「独立」を掲げる党綱領を一部凍結する案と、2016年の次期総統選候補者に「独立」行程表の策定を求める案がそれぞれ提出された。両案は「討論する時間がない」(蔡英文主席)として議決されず、中央執行委員会に付託されたが、中国との距離感をめぐり党内の路線対立が深まりつつあることを印象付けた。

 独立綱領の「凍結」は、1月に発表した対中政策の見直し過程でも議論になった。12年の総統選で候補者だった蔡氏は、財界などから対中政策を不安視され敗北した経緯がある。このため、5月末に発足した蔡氏の執行部が、中国との交流強化を目指す上で、独立綱領の「凍結」にどう向き合うかが注目されていた。

 だが蔡氏は、「台湾はすでに民主独立国家」だとして「独立」を事実上棚上げした1999年の「台湾前途決議文」が「党内と台湾の総意だ」と強調。その一方で、19日には「独立は若い世代にとって『天然成分』であり、凍結できない」とも指摘した。

 蔡氏がバランスに苦慮するのは、政治大選挙研究センターが9日に発表した世論調査で、独立支持が23・8%と92年の調査開始以降で最高となるなど、強固な支持基盤である独立派の発言力を無視できないためだ。11月末の統一地方選を前に、党の結束の乱れが表面化するのを避けたい思惑もありそうだ。


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