2013.2.14産経新聞
宮嶋茂樹
とうとうここまで来てしもうた。東シナ海上で中国海軍がわが護衛艦隊に射撃管制用レーダー当ててきよったのである。その距離3キロというたら、飛来してくるミサイルに対し、直ちに対空ミサイル発射しても間に合うかどうか、音速近い速度で向かってくるミサイルに回避行動しただけではとても間に合わんやろ。
護衛艦「おおなみ」「ゆうだち」艦長以下乗員のその瞬間の恐怖は察して余りある。
しかも、中国軍は、国際社会で認められた警告のための曳航(えいこう)弾を一発でも撃ったら開戦すると、国際社会に公言しとるのである。
つまりや、日本人の顔に銃口を突きつけ、それを払いのけようとして指がちょっと中国人のホホに触れたら、ブチ殺すと言うとるのと同じである。
こういう奴(やつ)をヤクザという。それも名のある親分さんやなくチンピラ。そんな奴に「挑発に乗らない」「冷静に対処してゆく」「国際世論に訴えてゆく」だけでエエの?
いや、ロシア、韓国が北方領土、竹島を無理やり奪って居座り続けた“既成事実の意味”を中国人の方がよう分かっとる。何ちゅうても、中国共産党は過去のいろんな出来事で味をしめとるのである。チンピラでも勝てば官軍や。
かわって日本人は敗戦時の満州での悲劇忘れたんか。
今度も、中国は開戦の口実さえでっち上げたら、即、大陸に投下した日本の資産を接収する。そうなってから、命からがら帰ってくるか。
今も中国海軍は驚異的なスピードで近代化を進め、パクリとはいえ空母も1隻展開させとるのである。
日本は今こそ苦難に耐え、中国との戦いに備えるときである。
その前に、日本に、いや国会にも、いや政府与党内にすら、いまだ残っとる「中国の手先」を駆逐すべきであろう。(カメラマン)