(林建良編集長も執筆)
―尖閣問題と中華帝国の日本属国化計画
9月7日に起きた漁船と思われる支那船舶による、尖閣諸島沖領海侵犯事件。
逮捕された船長が、驚くことに処分保留のまま釈放され、帰国すると英雄扱いに。こんな現実が現在の日本の危うさを象徴している。
日本人が行けない日本領土が、北に、西にたくさんある。これはどういうことなのか?
日本の国家主権はどこへ行ったのか?
民主党政権は初代総理が「友愛の海」と言った時から、今回の事態を必然的に用意していた。
20年前から尖閣の危機と中国の膨張と覇権主義に警鐘を鳴らしていた平松茂雄氏、実際に沖縄方面の空の守りの責任者だった佐藤守元空将、戦後日本初の特殊部隊隊長だった荒谷卓氏をお招きし、迫真の緊急討論を掲載。中国の覇権主義と日本侵略計画の全体像が見えてくる。
また、死後40年の三島由紀夫の話題、ここに来てにわかに高まる安倍晋三元総理大臣へのエールを特集に。注目の撃論ムック、いよいよ発売!
破られた情報封殺
国民と民主党政権、乖離し続ける「感覚」・・・・・・ 1
総力特集◎試される戦後日本。尖閣諸島を守れ!
緊急座談会 尖閣事件が日本人に突きつけるもの
平松茂雄+佐藤守+荒谷卓+西村幸祐・・・・・・・・・・・・・ 8
尖閣問題で明らかになった日中「文明の衝突」・・・・・・・・・西村眞悟 28
尖閣侵略は中国海洋戦略の一環だ・・・・・・・・・・・・・・平松茂雄 36
尖閣事件で再びなめられた日本・・・・・・・・・・・・・・田母神俊雄 43
ついに21世紀型戦争が始まった・・・・・・・・・・・・・ 藤井厳喜 50
中・台自ら証明した尖閣=日本領の証拠・・・・・・・・・・茂木弘道 57
中国の侵略クロニクル・・・・・・・・・・・・・・・・本誌中国研究班 62
これは侵略前の「嵐の前の静けさ」だ・・・・・・イリハム・マハムティ 66
台湾からみた9・7尖閣事件・・・・・・・・・・・・・・・・・林建良 72
中国の南シナ海支配の教訓から学べ・・・・・・・・・・・・鍛冶俊樹 76
「反日」ははじめから終わりまでヤラセ・・・・・・・・・・宮崎正弘 82
フジタ社員拘束は平成の「通州事件」・・・・・・・・・・・・・・若杉大 88
文字通りの「売国奴」に染まった経団連・・・・・・・・・・・詠清作 92
民族の生存をかけての戦いが始まった・・・・・・・・・・・・・・石平 96
この「屈辱」を契機に「戦後」から脱却せよ・・・・・・・・・・山際澄夫 100
進むも退くもジリ貧の「菅|仙谷」体制・・・・・・・・・・・花岡信昭 104
女流国防論 第17回 自衛隊法改正で領土を守れ・・・・・・桜林美佐 108
侵略イデオロギーとしての中華思想・・・・・・・・・・・・・・江藤剛 112
中国を利するだけの東アジア共同体論・・・・・・・・・・・早瀬善彦 118
◎特集1 いまこそ、安倍待望論!
安倍晋三君、いま一度再生の烽火を上げよ・・・・・・・・・塚本三郎 124
日本の自立と保守政権の再興をめざせ・・・・・・・・・・宇田川敬介 132
◎特集2 三島死後40年と日本の危機
文学的自刃としての『豊饒の海』・・・・・・・・・・・・富岡幸一郎 138
楯の会初代学生長が振り返る11・25への道・・・・・・・・持丸博 144
情報の考古学第13回 精神史への試み(13)
七〇年安保とは何だったのか・・・・・・・・・・・・・・・西村幸祐 150
ミシマのいない平成元禄・・・・・・・・・・・・・・・・・宮崎正弘 156
肉體としての三島由紀夫・・・・・・・・・・・・・・・・・但馬オサム 160
三島由紀夫の「贖罪」・・・・・・・・・・・・・・・・・・秋山大輔 166
連続エッセイ
回想の11・25-あの日、何を思ったか
◎好評連載
思想の誕生 第16回 自由と平等のパラドックス(2)・・・西尾幹二 177
21世紀からの思索 第17回 中国の貪欲、日本の粗末―尖閣は「紛争の海」
・・・・・・・・・・・・・・西部邁 186
名著再発見 第6冊 『サイパンから来た列車』『歸國』・・・・岩田温 190
新・書生の誕生 第16回 尖閣騒動の教訓・・・・・・・・大月隆寛 194
知垢庵夜話 第17夜 ジョン・レノンに逢うては・・・但馬オサム 198
ネット言論多事争論 第17回 陰の首相」も張り子の虎のセンゴク・・宮島理 202
三浦小太郎のブックレビュー・・・・・・・・・・206
天気晴朗(拾壱)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・210
執筆者プロフィール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・214