蒋介石の銅像がいまだに台湾の学校や官庁に存在している。
そもそも残虐な独裁者をなぜ記念しなければならないのか?
ドイツにヒトラーの銅像が存在するのなら、世界から軽蔑されるに違いない。
台湾の大学生たちの勇気ある行動に敬意を表したい。
彼らは違法行為と知りながら覚悟して行動したのだ。
台湾の民主化もこうした逮捕される覚悟で先人たちが獲得してきたのである。
学生たちの行動によって台湾はさらに前進すると信じる。
「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
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大学構内の蒋介石像を破壊 学生ら4人逮捕=新北市警/台湾
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201702280001.aspx
(新北 28日 中央社)輔仁大学(新北市)で28日、構内に設置されている蒋介石像が破壊される騒ぎがあった。大学側の通報で新北市警の警察官が駆けつけ、学生2人を含む男女4人が公務執行妨害容疑で逮捕された。
この日は1947年に起きた二・二八事件70周年の節目だった。騒ぎが起きた当時、現場には十数人の市民が集まっていたとみられる。国民党による権威主義体制の象徴とされる蒋介石の銅像が設置されていることに不満を抱いたらしい。
銅像は工作機械で杖の部分が切断された。警察と市民の間で小競り合いが起き、悲鳴が上がるなど、現場は一時混乱した。
【二・二八事件】国民党による統治に不満を抱いた市民が起こした抗議デモを政府が武力で弾圧した事件。その後長期にわたる白色テロのきっかけとなった。罪のない人を含め多くの台湾人が軍などに連行され、多数の死者・行方不明者を出した。