【慶祝】サントメプリンシペと断交
「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
日本のマスコミは、西アフリカの小国・サントメプリンシペは台湾と断交し、中国と国交樹立した。しかし、厳密にいえば、この表現は正しくない。正しくは「サントメプリンシペは中華民国と断交し、中華人民共和国と国交樹立した」である。
これは略称と正式国名との違いではなく、ものの本質であるのだ。
台湾はわずか21か国と外交関係を結んでいるが、すべての相手国に中華民国は中国(モンゴルも含めて)の唯一合法政権であることを認めさせている。この漫画チックのことは今も変わっていない。
つまり中華民国(台湾)がどんなに小さな国でも外交関係を維持したいのは、全中国を代表する法理性を維持しなければならないからである。
これは無論蒋介石政権の時からの思考であるが、このとんでもない思考回路は実は陳水扁政権の時にも、現在の蔡英文政権にも続いているのである。
台湾にとってこのような虚構の上に結んだ外交関係はむしろ自ら中国の一部と認め、独立国家ではないと国際社会に認めさせているものだ。
当然のことだが、残り21か国との外交関係を速やかに清算し、「台湾が中国の合法政権である」という虚構を一日も早く捨てなければ、台湾は主権独立国家として歩みだすことはできない。
中国よ、お願いだから残りの21か国も速やかに奪ってください。