95年前、日本の東京で台湾議会設置請願運動が起きた。第二次大戦後、中国国民政府が台湾を接収して、台湾は2・28事件を経験し、引き続き白色テロ期が始まった。1992年まで、台湾人は、人権・民主・自由がないという恐怖をその身をもって経験し、夜、安心して眠ることが出来なかった。台湾は、また、長い間、政党結党の自由を持たなかった。野百合学生運動を経て、1992年にやっと立法院の全面改選が実現し、1996年になって総統直接選挙を、2000年に政権交代を実現した。台湾が今、手にしている民主は、いわば、台湾の百年来の夢であり、あれほど多くの尊い命と引き換えに得たものである。
今、まだ、正義への移行が実現していないなかで、旧勢力が不当に擁する資源を用い、あるいは司法を濫用し、台湾の民主を阻害している。それどころか、民主を許さない国家ないし勢力と組んで台湾の民主・人権を阻もうとしている。
今日は台湾の民主を祝う日と言える。もしかすると大学の期末試験が多少なりとも大学生の投票の機会に影響を及ぼすかもしれないが、我々は必ず投票に行かなければならない。そうしなければ台湾の民主を守ることが出来ないのだ。我々は、台湾の民主・人権を尊重する候補者が当選し、国会の大多数を占め、正義の移行を実現することを願う。そうやってこそ、恐怖の中から脱出し、安心して生活することができるのである。
我々、在日台湾同郷会は既に多くのメンバーが帰国し投票に備えている。また日本の国会議員が、台湾総統選挙国際監視団に参加していることに感謝するものである。
我々は、中国に対して、手出しをしないように忠告する。歴史も自由な選挙も共有しない中国共産党には、台湾人の民意を理解することは不可能であり、ただ、台湾人の反感を招くだけである。
また、国際社会に対し、これから台湾が示す民意を尊重し、台湾の民主的な選択を支持すると声明するよう呼びかける。そうすることで、負けを認めようとしない勢力ないし特定の国家が台湾で混乱を起こそうとするのを阻止することができるのである。
最後に、台湾の国軍および治安情報当局に対し、台湾が新総統を選出した後、その民意を尊重し、全力で、台湾の新総統および台湾社会を守り、負けた一方が国家の安全を損なうことを決して許さないよう呼びかける。
台湾の民主万歳!
2016年1月16日
在日台湾同郷会
会長 邱文章
(台湾の声編集部訳)
原文: http://taioan.web.fc2.com/a/20160115.htm
2016.1.15 23:38