石戸谷 慎吉
7月5日 靖国神社日米合同昇殿参拝 及び懇談会
実は今年の4月に4月に在日米陸軍従軍牧師司令の パワーズ大佐を靖国神社に行きたいというので一緒に昇殿参拝しました。
6月29日に、在日米陸軍従軍牧師次席のフラハティ中佐より、7月8日に米軍人14名で参拝したいと連絡がありました。
ところが、6月30日になって、在日米陸軍司令部のプロトコル(渉外)より、靖国神社参拝は問題があるので中止するように言われたと連絡があり、7月1日、キャンプ座間を訪ね、フラハティ中佐とお会いしました。結局、従軍牧師の私的参拝とすることにしました。
靖国神社に関して、日本政府、また、政治家の愚劣な対応が、共産支那、韓国などを増長させ、それが同盟国アメリカの態度にも影響を与えていると思います。言いがかりを付けてくる国には対しては、現在の北朝鮮に対する制裁のように、渡航禁止、入国の原則禁止、貿易の停止、投資の禁止などの措置が必要であると思い ます。
私的レベルでは、理解能力のある方には、実際に靖国神社を訪ねていただき、静かに説明することが必要だと思います。
その際に、ご遺族の方、また、戦没者の戦友の方、靖国神社崇敬者の方などにお会いいただくのが良いと思いました。
それで、今回の合同昇殿参拝、懇談会を開催しました。
急な事でしたが、下記の方達と昇殿参拝し、その後、靖国神社に控え室をご提供いただき懇談いたしました。
米陸軍 参加者
ロバート フェラハティ 中佐
スティーブ フリーマン軍曹
他3名(合計5名)
日本側 参加者 (合計18名)
1) 中野トミ子さん 台湾基隆生まれ、元日赤従軍看護婦 フィリピンのバギオで終戦、生還帰国。同僚の多くは戦没
2) 中村節子さん
フィリピンで兵站病院勤務 19年召集解除で台湾高雄に帰国できた5人のうちの一人
3)河村俊郎
元南方総軍司令部勤務 フィリピンで終戦 生還
4)呉正男
台湾籍 日本の中学校留学中に陸軍特別幹部候補生志願 終戦時17才 陸軍伍長、カザフスタン抑留 元横浜華僑銀行理事長 横浜中華街の功労者
5)OOO 医師 祖父の代より日本在住の蒙古旗人
満州人として中華民国より日本に帰化。
カリフォルニア州立大バークレー卒、スタンフォード大。
6) 石井剛介 靖国神社崇敬奉賛会員
7)本田孝行 靖国神社崇敬奉賛会員
8)郷右近 夏美
高金素梅に日本の土は二度と踏ませない国民大集会実行委員
9)中田 雅子 特攻隊 菊水隊乗員ご遺族
10)青木 孝 台湾研究フォーラム会員
12)鍾暁星 台湾籍 元中華民国空軍少佐 エースパイロット
13)福田明 明治神宮創設委員
14)冨田ひろ子 自衛隊地方連絡部 女性協力会
15)トーマス ドリーヴス 外国法律事務弁護士 (米国人)
16)濱田儀一 海自OB 一等海佐
17)Dr.Dennis Hawkins 元米第13空軍 石戸谷慎吉 助手
18)石戸谷 慎吉
ご遺族、戦友の方達に取っては65年ぶりの旧敵国人との和解の集まりとなりました。
また、米側参加者は56歳のフラハティ中佐が一番年長で大東亜戦争の体験はありません。しかし、日本のご遺族、戦友の方達の悪意、遺恨などが全く無いのに驚かれたとの事です。
しかし、今回の靖国神社参拝で、今まで、こうだと思っていた思いこみと実際の違いには驚かれたとの事です。
私の神道と靖国神社の説明は日本語に訳すと概ね下記のような内容でした。
靖国神社にようこそ、
静寂さ、清浄さ、緑、そして清水にお気づきになりましたか?
神道は宗教でしょうかと聞かれると、確かに宗教です。しかし、教義や教義論争、布教などは無縁です。ひたすら祈るだけです。
祭られている祭神は、靖国神社、護国神社、招魂社などの神社以外の神社では、氏族の守護神(氏神様)、村落共同体、地域の守護神(鎮守様)です。そんなわけで、布教する必要はありません。
お祭りの時には氏子だけでなく、他の神社の氏子の方も来て一緒に祭りを楽しみます。
神道は全ての人、全ての宗教を受け入れます。只、他を尊敬する事が条件です。また、議論する事を避けます。
多くの神社のご祭神は神話の時代まで遡る事ができます。ある御祭神は歴史上の実在の方です。天神様は菅原道真、東郷神社、乃木神社、児玉神社などです。日光の東照宮は徳川家康などです。普通三位以上の方は神に祭られる事が出来ます。
靖国神社は他の神社とこの点で違います。国の為に命を捧げられた方は位階、社会的地位に関係なく、皆平等に祭られます。私でも戦場で没するとご祭神として祭られます。しかし、祭られより、長生きする事を望みますが・・
御祭神は二四六万六千柱以上です。まず、数の多さが違います。
靖国神社は比較的新しい神社で明治二年創建です。合衆国より新しい神社です。
明治維新と言う日本が近代的国民国家に換わりましたが、その時の戊申戦争などで亡くなられた方を祭ったのが始まりです。
国の為に命を捧げた方は神となり、子孫を守ってくれるとの信仰がその根底にあると思います。