【国防増強】台湾、サイバー軍を創設 蔡英文総統「サイバー空間でも譲歩なし」
【中央通信社】 2017/06/30
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蔡英文の最優先課題は国防力の増強である。それは正しいやり方だ。国防がなければ現在の実質独立状態も守れない。
「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
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(台北 30日 中央社)台湾のサイバー戦能力向上を目指す「国防部(国防省)参謀本部資通電軍指揮部」が正式に発足した。29日の編成式典に出席した蔡英文総統は、「有形の国土を守り抜く。サイバー空間でも決して譲歩しない」と述べ、自己防衛の固い決意を強調した。
蔡総統はあいさつで、台湾は十分な人的資源と技術があるにもかかわらず、これまでは関連部門が軍の各部署に分散していたと語り、同指揮部がこれらの資源を統合し、より完全な作戦能力・兵力を培うことに期待を示した。
与党・民進党は、野党だった2015年に発表した「国防政策青書」の中で、情報・通信・電子関連の任務に従事する軍の各部門を統合して6000人規模のサイバー軍を創設し、陸海空軍に並ぶ第4軍種として独立させることを提案した。当時の軍当局は消極的な態度を見せていたが、2016年の政権交代後により急速に実現に向けて舵が切られた。
(葉素萍/編集:塚越西穂)