【反響】『彭明敏』を読み始めたところの訃報

作者：小石川　葉月

　つい最近、『台湾が独立する日－
日台米中問題の核心』（田代正廣著）を読み終えました。この書籍、私が単身で台北旅行したときに感じた台湾の今後の行方を解りやすく説いていて「なるほど！」と思いました。

　日本李登輝友の会に入会していなければ、この書籍の意味すら理解出来なかったでしょう。

　私の旅のスタイルは現地に暮らす人々の目線でモノを見て、日本語を封じてあらゆる手段を講じてコミュニケーションを図り、肌に伝わる気配に浸る……格好をつければ、「地元の人と時空を共有する」なのです。

　結局、単身１回目で感じた事象は未消化で、その答えを得るべく日本李登輝友の会に入会しました。

　さて、「宗像隆幸さんを偲ぶ会」も近づいてきましたので、次の書籍として『彭明敏
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蒋介石と闘った台湾人』（近藤伸二著）を３日程前から読み始めました。

　「第一章独裁政権に挑んだ闘い」の「原爆投下にも遭遇」から本日読もうとした矢先に『台湾の声』にて「【訃報】台湾自救宣言の彭明敏氏」のお知らせが……とても複雑な気持ちでいっぱいです。

　武漢肺炎終息のメドはつかず、ロシアによる民間人も更に巻き込むようになったウクライナ侵略戦争の激化。洞が峠を決め込み、漁夫の利に与ろうとしているかの国。

　このような世界情勢に、彭明敏氏は我々に何を託したのか。

　ご冥福をお祈りするばかりです。

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