【中国夢を批判?】李克強「何をするにも分相応で」

【中国夢を批判?】李克強「何をするにも分相応で」

中国の李克強首相はこのほど国務院の会議で、地方政府に対し資金の有効活用を求め、街の景観を重視するために昔ながらの地域に対して厳しく立ち退きを迫ってはらない、環境美化の経費がどこから来るのか、財政にとって巨大な負担になっていると述べた。李首相は厳しい立ち退きが地方財政にとって巨大な負担になっているとして、「中国はまだ発展途上の国家であり、何事をするにも一所懸命力を尽くし、分相応に行わなければならない」と指摘。「財政をイメージ建設、メンツ建設を許してはならない」と主張した。

李首相は、「全人代で3兆7500億元に上る地方政府の債権再発行が承認され、すでに2兆2400億元が発行された。そのうちの1兆9000億元がすべて重大建設の不足を補うために使われた」と指摘、「地方政府の債権の使途は有用でなければならない」と述べた。地方財政は公共衛生施設の建設などに使われるべきとした。これは、習近平が推し進める街の美化計画を含む「中国夢(チャイナドリーム)」計画に真っ向から対立する主張だ。李首相のこの発言は国務院のホームページでも公表されたことから、政権内の暗闘が激化しているのではと囁かれている。李首相はまた、今年新たに追加発行された地方政府の債権はすべて「6つの安定」と「6つの保障」に使用されるべきだと指摘した。

★6つの安定:雇用、金融、貿易、外資、投資、予想を安定させる
★6つの保障:庶民の雇用、基本民生、市場主体、食糧およびエネルギーの安全、産業チェーンとサプライチェーンの安定、末端組織の運営を保障する


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