【レポート】都内でウイグル虐殺抗議の700人デモ!/見出された中国「宣伝戦」打倒の可能性

都内でウイグル虐殺抗議の700人デモ!
見出された中国「宣伝戦」打倒の可能性
(付:7・19大阪デモ案内) 

ブログ「台湾は日本の生命線!」より
ブログでは写真も多数。動画も見ることができる↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-817.html

■注目集めた若者たちのウイグル支援活動 

昨十三日、日本ウイグル協会(イリハム・マハムティ会長)は都内渋谷で、中国による東トルキスタン(中国新疆ウイグル自治区)でのウイグル人虐殺事件に抗議するデモ行進を実施した。

まずそれに先立ち同協会は中国大使館前で抗議活動を行っている。

またそれと同時刻に渋谷駅前でも、多数の若い日本人支援者たちが街頭演説やチラシ配布を大々的に実施した。

私は後者の手伝いに出向いたが、道往く群集の反応は小さくなかった。

「中国のウイグル人虐殺に抗議を」とのアピールの声に振り向いたり、チラシを受け取ったり、それをその場で読み出したり・・・。数年前なら「ウイグル」と聞いても馴染みはなかったであろう人々が、確実にこの問題に関心を寄せつつあると実感した。そして間もなく行われるデモ行進には相当大勢の人々が参集するものと予感された。

その後、渋谷駅に近い宮下公園でデモ隊出発に際しての集会が行われた。

■監視恐れず姿を見せた在日ウイグル人たち

その模様については、東京新聞(十三日、朝刊)の記事を引用しよう。
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『ウイグルに自由を』 都内で700人デモ

中国新疆ウイグル自治区で発生した暴動で、日本在住のウイグル人ら約七百人が十二日、東京都内でデモを行い、中国政府の少数民族政策に抗議した。
デモに先立ちあいさつした在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」の日本代表、イリハム・マハムティ氏は「今回の事件は突発的ではなく、六十年来の怒りが爆発したものだ」と主張。ウイグル人が差別的な待遇を受けてきたことが事件の伏線にあると訴えた。
この日は日本在住のチベット人やモンゴル人、台湾人らも参加。亡命チベット人で、桐蔭横浜大学のペマ・ギャルポ教授は「われわれの戦いは、民族の文化を守り抜くための正義の戦い。明日、あさってに終わるものではない」と諸民族が連帯し、中国政府に圧力をかけていくよう呼びかけた。
この後、渋谷駅周辺を約三キロ行進し、「ウイグルに自由を」などとシュプレヒコールを上げた。(外報部・浅井正智)
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ここにもあるように、集会会場には在日ウイグル人のほか、日本人、在日台湾人などが案の定、大勢詰め掛けたのだった。

ウイグル人は十名以上はいただろうか。日本にいても中共の監視に脅えなければならない彼らが、これほど公のデモの場に現れるのは始めてであるが、これを見てもわかるように、もはやそこまでしなければならないほど、故国の事態は切迫していると言うことだ。

何しろ同胞が大量に殺戮され、逆に中国政府からは、その同胞が暴徒として宣伝されているのである。このままではかの憎むべき民族浄化政策に正当性が与えられかねない。

■ウイグル支援の友好民族として躍り出た日本人

日本人参加者も、従来のウイグル支援デモの三倍以上に膨れ上がった。もちろん勢いも従来以上。

集会が始まる前の段階でウイグル人たちは、群集を前に英語や日本語でシュプレヒコールを延々と繰り返す。「フリーウイグル、フリーチベット、フリーモンゴル、ニッポンバンザイ」と叫ぶウイグル人に対し、今度は日本人の間から「日本人はウイグル人と戦うぞ」とのコールの連呼。早くも士気は天を突くかの形勢となった。

七百人と言う数値は、ドイツでの五百人デモを上回り、トルコでの五千人デモに次いで二番目の規模だ。トルコはウイグル人と同民族で、ドイツでもトルコ人が大勢参加していたことを考えれば、日本人は一気にウイグル人支援の友好民族として躍り出た格好であるが、これはすばらしいことだ。

なぜなら世界各国が中国の宣伝に騙され、いや、中国とのトラブルを恐れて「騙されたふり」をし、ウイグル人虐殺に低いトーンで終始する中、求められるのは日本の世論がウイグル支持を叫び、国際社会に真実を訴えることだからである。

アジア最大の民主主義大国でそうした叫びが上がれば、国際世論に影響を及ぼさないわけがないのだ。

■声枯らさんばかりに叫ぶ日本人―生きているアジア解放理念

おそらく参加した日本人たちも同じような気持ちでいたはずである。だから進発したデモ行進では渋谷の繁華街を進み、「フリーウイグル」「ウイグルに平和を」「ウイグルに人権を」「中国は侵略をやめろ」「中国は虐殺をやめろ」と、普段のデモでは聞けないほどの大音量のシュプレヒコールを延々と絶えることなく轟きわたらしたのだろう。

「大音量」とは、拡声器や人数の多さだけによるものではなかった。それは一人ひとりが声を枯らさんばかりに叫び続けていたと言うことなのだ。あの感動的な光景は忘れることができない。

かつてアジア解放の理念を奉じて戦ったのが日本人だが、そのDNAは戦後も確実に継承されているのではないだろうか、と感じた。

■真実の訴えの勢いの前で無力化する中国の宣伝

途中、中国大使館への忠誠心を示すためか、中国人学生と思しき男が自転車で通りかかり、「ウソツキ!」と叫びながら去っていった。しかし通行人の誰が、彼の言葉にうなずいただろうか。

「ウソツキ」とは昨年の各国での聖火リレー騒動の際、チベット支持の人々に対し、中国政府が各地の留学生に叫ばせた言葉。言わばこう叫ばせるのも対外「世論戦」(宣伝戦)の一環なのだ。

「ウソツキ」と呼ばれる「ウソツキ」が、逆に相手を「ウソツキ」と罵るのは滑稽な常套手段。だが繰り返すが世界各国は、その卑劣な「ウソツキ」の「ウソ」を鵜呑みにしているわけだ。しかしそのとき私はこう思った。

たとえ「ウソツキ」と叫ぶ中国人学生が何人いようと、事実、現実、真実を真剣に訴える人々の勢い前では、絶対に無力であると。中国の宣伝などは、我々が立ち上がりさえすれば、たとえ政府、マスコミがそれに配慮しても、ものの見事に吹っ飛ぶと。中国の対外的「世論戦」など、正義の世論の前では無力であると。つまりそのようなものは打ち破ることができるのだと。

■示された戦略の縮図―在日台湾人が立ち上がった意義は大きい

今回のデモでは在日台湾人も緑の台湾旗や在日台湾同郷会の幟を掲げ、多数参加したが、これもよかった。

彼らは「今日の東トルキスタンは明日の台湾」との認識もあり、ウイグル支援の戦いに打って出はじめたわけだが、「明日の台湾は明後日の日本」であるから、日台ともにウイグルを盟友とし、怒りの声を上げたことは、これから両国がとるべき国際戦略の縮図が示されたかのようだった。

台湾の最大手紙自由時報も、このデモに在日台湾人たちが参加したことを報じていたが、たぶん同じような見地からではないかと思う。

■ウイグル支持の世論を形成せよ

とにかくあのデモ行進は、参加した各民族の怒り、熱情が凝集された実に堂々たるものだった。これを見てウイグル情勢への認識を新たにした通行人の数は測りきれないほどだったはず。こうしたアピール活動の積み重ねで、ウイグル支持の世論は形成されていくのである。

汗だくになって声を張り上げ続けた皆様、お疲れ様でした。また中国政府の圧迫をも恐れず立ち上がった在日ウイグル人の皆様には、心から敬意を表します。
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【参加を】大阪 第5回東トルキスタンデモ

7月19日(日)
集合場所:大阪市北区、中ノ島公園(女神像前)
      地下鉄淀屋橋駅下車、大阪市役所隣  
集会開始:16:30、デモ出発:17:00 
コース→御堂筋を南下し、難波付近で解散。

*プラカードや3民族旗、日章旗の持込大歓迎!
*怖い服装は不可

主催:東トルキスタンデモ実行委員会  協賛:日本シルクロード科学倶楽部
連絡先 携帯 080-3811-8631 手嶋(kina)


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