「連帯する日本」幹事 海原 創
中国のTPP加盟申請に関する各方面の議論を分析しながら、どうしても大きな
違和感を禁じ得ません。
米オバマ政権下に発したTPP構想の原点に立ち返ってみれば、この協定は
単なる環太平洋の経済活性化が目的ではなく、太平洋における中国の経済的、軍事的
台頭を封じ込めることが隠されたテーマであったことが明確であるからです。
昨今の議論は中国の加盟が環太平洋の経済発展に大きなインパクトをもたらすであろうとか、
中国がすでに加盟申請に必要な条件を整えつつあるとかで振り回されておりますが、世界経済支配で中国がもっとも重要なターゲットとするTPP加盟の危険性について議論がなんとなく置き去りにされているようでなりません。
TPPを論じるには、なにはともあれ、環太平洋の民主主義と自由を侵したりこれを支配する
野心を抱く中国の危険性を論じることから始めねばならないはずです。
それに関連していま必要なのは、中国加盟を歓迎するような一部の加盟国の発言を
戒めることや、TPP加盟の条件をすでに十分充たしていいる台湾や英国の加盟を促進
する議論、そして何よりも米国の加盟復帰に11か国がこぞって努力するよう論点を集約することが重要ではないでしょうか。
環太平洋を自由で開かれた経済圏として守るためには、明らかにこれと意を異にする
中国への警戒を怠らないことが強く求められております。
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