イス戦術』で勢力圏の拡大を図る中国」を発表した。
中国が南シナ海において、国際法を無視した強圧的な行動を続けていることから、今後、対中戦
略の抜本的な見直しは不可欠として、中国のサラミ・スライス戦術、すなわち、軍事対決には至ら
ないが、阻止することが困難な侵犯行為を続けることで最終的な現状の変革を目指す戦術の脅威を
指摘し、具体的な対策を提言した。
中国の狙いが「南シナ海の聖域化」にあることは、火を見るより明らかだ。南シナ海で国際法を
無視した広大な管轄海域の一方的宣言や奪った岩礁での基地建設を進める中国に、日米はもとよ
り、南シナ海問題に直接かかわる台湾、フィリピン、ベトナムなどの危機感は深まるばかりだ。
このたび、中国問題に造詣の深い宮崎正弘氏が代表をつとめ、元産経新聞論説委員の飯田康夫氏
が実行委員長の「南シナ海問題を考える会」が、ベトナムから中国の南シナ海における暴挙に激し
く抗議している2名の知識人・海洋専門家を招き、拓殖大学海外事情研究所とともにシンポジウム
とワークショップ(体験型講座)を開催する。台湾問題に関心の深い方々にも、ふるってご参加い
ただきたい。
ちなみに、会場となる拓殖大学は、明治33 年(1900年)に「台湾協会学校」として創設された
まさに台湾のための学校だった。初代校長は第2代台湾総督をつとめた桂太郎。第3代学長は後藤新
平、第2代学監は新渡戸稲造がつとめた。
この拓大に今年1月、新たにオープンしたのが「後藤新平・新渡戸稲造記念講堂」(E館E101教
室)だ。講堂入口には、奇美実業創業者の許文龍氏が制作した後藤新平と新渡戸稲造の胸像も据え
られている。
拓大は今年創立115周年を迎え、去る3月15日、許文龍氏に名誉博士号を贈呈している。これは創
立100周年を迎えた平成12年(2000年)、当時の小田村四郎総長が李登輝元総統に贈って以来だと
いう。
◇ ◇ ◇
この度、南シナ海スプラトリー諸島を埋め立てる中国の暴挙に激しく抗議しているベトナムから
2名の知識人・海洋専門家が、ベトナム政府・共産党を離脱し、その実態を日本国内はもちろん世
界へアピールするため来日することとなりました。
そして、拉致で活躍されている荒木和博・拓殖大学教授の全面的なご支援をいただき、同大学が
毎年開いている海外事情研究所国際講座の一環として、「南シナ海をめぐる中越関係と日本」と題
してシンポジウムを開催できる運びとなりました。
つきましては、是非このシンポジウムにご参加いただきたくご案内申し上げます。
2015年9月
南シナ海問題を考える会 代表 宮崎 正弘
実行委員長 飯田 康夫
記
◆日 時:2015年9月19日(土) 午前10時30分〜午後3時(途中昼食)
拓殖大学国際講座 特別シンポジウムシンポジウム 10:30〜12:00
「南シナ海をめぐる中越関係と日本」
南シナ海をめぐる中越関係に関するワークショップ 13:00〜15:00
「ベトナムからの証言 中国の南シナ海進出の実態」
◆会 場:拓殖大学文京キャンパス E館101教室[後藤新平・新渡戸稲造記念講堂]
〒112-0006 東京都文京区小日向3-4-14
地下鉄丸ノ内線「茗荷谷駅」下車 徒歩3分
◆受講料:1,000円
◆連絡先:090-2329-2352(小島)または080-3485-7189(三浦)
Fax:03-5840-7454
E-mail:info@minamishina.sakura.ne.jp
ホームページ:http://minamishina.sakura.ne.jp/
◆主 催:拓殖大学海外事情研究所(午前)
南シナ海問題を考える会(午後)