「決議文」が採択された。決議文は日本政府に届けられる。
決 議 文
世界の約200の国家のうち、中国の妨害で唯一国連に加盟できない台湾は、度重なる門
前払いにもかかわらず、毎年加盟の申請を続け、本年初めて「台湾」名義で申請した。
しかし潘基文国連事務総長は先頃、1971年に蒋介石集団の国連追放を決めた第2758号
決議により、国連は一つの中国の政策、つまり台湾を中華人民共和国の一部と看做す政
策を採っているとして、陳水扁総統からの加盟申請書を国連総会に提出することなく、
独断で突き返した。
だが同決議文はあくまでも、国共両党間の中国代表権問題に関する決議であり、台湾
を中国の一部と認定するものではない。潘事務総長の措置は重大な誤りである。
それは疑いなく中国の圧力に屈した結果であり、中国の国連支配が着実に進んでいる
証左であろう。このような事態を、我々はどうして黙って見ていられようか。
中国は「台湾」名義での加盟申請に「台湾独立の動きだ」として、台湾への軍事恫喝
をほのめかすなど、その行為は常軌を逸している。
台湾は明らかに独立国家であり、自ずと国連加盟の資格を有しているのである。国連
が中国による領土的野心に基づいた加盟妨害を許容することは、各国平等の理念を自ら
否定する以外の何物でもない。
ところがあろうことか米国もまた、中国への刺激を恐れ、台湾の政策に反対を表明し
た。
こうした米中二大国の内政干渉を受け、国際社会でますます孤立感を深める台湾だが、
それでも自国の尊厳と生存をかけ、いかなる圧力にも屈しないとの決意を示すため、本
日は陳総統以下、数十万人もの国民が、加盟を求める大デモ行進を実施する計画だ。
そこで友邦のこのような悲壮な決意を受け、我々日本人有志もまた台湾の国連加盟を
求めるアピール行進を実施する。そしてここにおいて我々は日本政府に対して以下を要
求する。
一、日本政府は、「台湾は日本から返還された」として台湾の領有権を主張する中国政
府、ならびにその主張を受け入れる国連事務局、加盟各国に対し、「台湾返還」の事
実はないと証言し、台湾加盟の支持を表明せよ。
一、日本政府は、台湾の住民投票に反対の圧力をかける米国の内政干渉に停止を要求せ
よ。
一、日本政府は、中国の「一つの中国」の主張は、事実を歪曲する台湾侵略の口実とし
て、同国にその撤回を要求せよ。
以上、決議する。
平成19年9月15日
9・15「友邦・台湾を国連へ!」アピール行進参加者一同