2・3「偽造地図を追放せよ!」緊急国民集会速報

【2月3日 メールマガジン「台湾の声」】

 本日、東京の文京区民センターで開かれた集会には、大雪のなか約100名が参加して、
この問題への関心が高いことを窺わせた。会場には、複数の在日台湾人団体の幹部や、
台湾から参加した台湾人の姿も見られた。

 冒頭、司会の片木氏は学研トイズの地球儀が中国へ生産委託する以前から台湾を中華
人民共和国領としていたことを明らかにした。

 永山講師は台湾の帰属について、日本メディアでさえ中国の宣伝にやられているが、
今回は、新聞・テレビで取り上げられ、外務省もHPを訂正することを表明した。日本
人がようやく目覚めた。と語った。

 やのまん、など良識・良心のあるメーカーには声が届く。しかし、学研トイズは「生
産国の指示につきご了承ください」という紙一枚で済まそうとした。中国と付き合うと
良心が麻痺する。

 日本人は日中関係が何よりも大切であるかのような考えにとらわれている。このため
に「南京大虐殺」や台湾問題で中国のウソを受け入れてしまっている。

 鈴木宗男議員が政府に、台湾独立不支持の根拠を質したが、回答は答えになっていな
かった。地図問題は日中共同声明を敢えて誤解釈しているために起こっている。

 偽造地図の駆逐は、中国のウソを拒否すること。それが日本を守ることになる。日本
が「台湾を中国に返還したことはない」といえば世界が目覚めると日本政府に求めた。

 柚原講師は、冒頭に紹介された地球儀の問題は、台湾だけでなく、尖閣が中国領、北
方領土がロシア領、沖縄が正しく表記されてないなど、教材として日本国内で販売され
るのがおかしいものだったと明かした。

 外務省は地球儀問題を受けて「台湾が中華人民共和国の領土であると誤解されるよう
な表記は望ましくない」としている。しかし、外務省HPでは中国の面積に中国の資料
に基づき台湾を含めたものを掲げている。昭和30から40年代には検定教科書で中国の面
積を正確に出している。外務省はこれを採用すべきではないか? 認識を現実に近づけ
るべきと指摘した。

 また、外務省監修の『世界の国一覧表』にのっとっていない教科書や、国立天文台の
理科年表でさえ、台湾を中国領としているなど直すべき点はまだまだある、と語った。

 台湾週報の西江講師は、台湾と中国が別の国だという簡単なことが知られていない。
地図業者は、かつての国民党政府の立場を引き合いにだして誤りを正当化しているが、
香港は返還されるその年まで中国と区別されていた。地理教育の根幹である地図と統計
が正確でないのが問題だとした。

 中国の統計は水増し偽装されている。1972年の日中国交樹立までは、中国の面積は95
6.1万平方キロメートル、台湾が3.6万平方キロメートルだった。昭和52年からは、中国
の面積が959.7万平方キロメートルと台湾を含めた数字に水増しされた。台湾を中国領と
する地図や統計は歴史資料の捏造に他ならない。

 ある地図出版社では、地図では台湾を中国領に、旅行ガイドでは独自の存在として扱
っている。ガイドは現地で利用するため現状にもとづいているのだそうだ。それならば
地図は誰のために偽造されているのか?

 小学館『ニュースがすぐにわかる世界地図』では台湾を中国と別にしており、地図出
版社が中国の圧力を理由としているのは言い訳にすぎない。台湾を中国領とする地図出
版社が行っていることは、無意味な自主規制で自らの信頼を貶めているに他ならない。
日本の地図は、外国の部分については、事実にもとづいて作られるべきで、中国の台湾
侵略に加担するような不道徳なことはやめるべき、と厳しく断罪し、地理教育の正常化
を求めた。

 林建良講師は、台湾は日本の子供だったが、いきなり中国人にされた。1947年の228
事件では三万の台湾人エリートが殺された。我々は不当に占領・レイプされた、と語っ
た。

 日本政府が関与しないのはかまわないが、日本政府は台湾政府の国家正常化の動きに
対して、異例の申し入れをした。

 台湾が親日的なのは、日本人への尊敬の念があるからだ。日本人の誠実さへの尊敬で
ある。ところが外国人登録などで台湾人は中国籍とされている。中国の毒餃子の原点に
あるのは不誠実さ。台湾人は不誠実な民族と一緒にされたくないし、その不誠実な国に
ペコペコする日本を見たくない。

 私は「中華民国」を「台湾」に変えてみせる。日本はこれを邪魔しないでほしい。そ
して誠実であり続け、台湾人が尊敬していた日本に戻ってほしい、と訴えた。

 維新政党新風の鈴木信行代表は、毒入り餃子という殺人テロと地図問題は同根で中国
による間接的侵略だ。要職にある日本人の事なかれ主義と国を売ることも厭わない拝金
根性が侵略を手助けしている、と指摘。日本の国益に合致する台湾防衛のために行動す
ると決意を表明した。

 維新政党新風埼玉県本部幹事長・渡邊昇氏が決議文案を読み上げ、全会一致で採択さ
れた。決議文では、政府が中国の嘘の宣伝を中国に成り代わって国民に押し付けるとい
う犯罪を行っていると指摘し、外務省、文部科学省、法務省などに対し、誤った措置の
是正と、責任者の処分を求めている。

1)「学研地球儀で暴かれた中国監修の偽造地図」
   永山英樹氏(台湾研究フォーラム会長)
2)「台湾を中国領とする外務省ホームページ」
   柚原正敬氏(日本李登輝友の会事務局長)
3)「台湾を中国領と教える地理教育」
   西江智彦氏(「台湾週報」編集部)
4)「外登証問題−中国扱いは地図だけではない
   林 建良氏(メールマガジン「台湾の声」編集長)
5)決議文採択
                  [司会:片木裕一(日本李登輝友の会理事)]



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