[読者投稿]台湾一周サイクリングで知った台湾人の優しさ [東京・角田 信樹]

去る8月5日から12日間で台湾を一周するというイベント「Cycling Taiwan 1000km 2006」
が行われました。ここに日本からただ一人参加したのが、台湾李登輝学校研修団二期生の
角田信樹君でした。
 本会青年部(松下眞啓部長)にも所属する角田君には、出発に当たって、青年部から「
台日共栄」と染め抜かれた白いTシャツ6枚が餞別として贈られ、それを着込んで台湾を
走りました。
 角田君からその感想が写真とともにお送りいただきましたので、ここにご紹介します。
角田君、ご苦労様でした。そして有難う。(編集部)


 台湾の若い世代との交流を渇望していた私は「Cycling Taiwan 1000km 2006」(12日間で
台湾を一周する)というイベントを知り、この機会を逃してはならないと想い、参加を決め
ました。
 イベント参加者は約80人、台湾の大学生が約70人、外国人が約10人、日本人は中国語も
英語も話せない私一人でした……が、人に頼らずに過ごした12日間は、結果的に仲間との
親交を深めることになり、とても良い経験になりました。
 12日間、仲間と、朝・昼・夜と同じご飯を食べ、毎日同じ距離を走り、楽しい思い、苦
しい思いを共有した私が、一番感じた事は台湾人の『優しさ』です。
 4日目の夕食時から、暑さと疲労の為か食欲が落ちてしまい、台湾料理が少ししか食べら
れなくなってしまいました。夕食後、シャワーを浴び部屋に戻ると、私のチームメイトが
「日式たこ焼き」「日式サラダ巻き」「日式緑茶」を笑顔で私に手渡すのです。夕食時、
私の食欲が落ちているのを感じていたチームメイトは、私に悟られないように中国語で相
談をし、私がシャワーを浴びている間に買いに行ってくれたのです。申し訳ない思いと彼
らの優しさに胸が熱くなりました。
 無事に1000km完走する事が出来たのは、こうしたチームメイトの支えがあってのことな
ので、仲間には本当に感謝しています。良き仲間に出合えるこのイベントを、一人でも多
くの日本人に知ってもらい出来れば参加して欲しいと思います。また、台湾の李登輝学校
の方にも毎年一人でいいので、このイベントに参加していただき、「李登輝学校」をもっ
と台湾の若い世代にアピールして頂きたく思います。



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