が行われました。ここに日本からただ一人参加したのが、台湾李登輝学校研修団二期生の
角田信樹君でした。
本会青年部(松下眞啓部長)にも所属する角田君には、出発に当たって、青年部から「
台日共栄」と染め抜かれた白いTシャツ6枚が餞別として贈られ、それを着込んで台湾を
走りました。
角田君からその感想が写真とともにお送りいただきましたので、ここにご紹介します。
角田君、ご苦労様でした。そして有難う。(編集部)
台湾の若い世代との交流を渇望していた私は「Cycling Taiwan 1000km 2006」(12日間で
台湾を一周する)というイベントを知り、この機会を逃してはならないと想い、参加を決め
ました。
イベント参加者は約80人、台湾の大学生が約70人、外国人が約10人、日本人は中国語も
英語も話せない私一人でした……が、人に頼らずに過ごした12日間は、結果的に仲間との
親交を深めることになり、とても良い経験になりました。
12日間、仲間と、朝・昼・夜と同じご飯を食べ、毎日同じ距離を走り、楽しい思い、苦
しい思いを共有した私が、一番感じた事は台湾人の『優しさ』です。
4日目の夕食時から、暑さと疲労の為か食欲が落ちてしまい、台湾料理が少ししか食べら
れなくなってしまいました。夕食後、シャワーを浴び部屋に戻ると、私のチームメイトが
「日式たこ焼き」「日式サラダ巻き」「日式緑茶」を笑顔で私に手渡すのです。夕食時、
私の食欲が落ちているのを感じていたチームメイトは、私に悟られないように中国語で相
談をし、私がシャワーを浴びている間に買いに行ってくれたのです。申し訳ない思いと彼
らの優しさに胸が熱くなりました。
無事に1000km完走する事が出来たのは、こうしたチームメイトの支えがあってのことな
ので、仲間には本当に感謝しています。良き仲間に出合えるこのイベントを、一人でも多
くの日本人に知ってもらい出来れば参加して欲しいと思います。また、台湾の李登輝学校
の方にも毎年一人でいいので、このイベントに参加していただき、「李登輝学校」をもっ
と台湾の若い世代にアピールして頂きたく思います。