郎知事らと会談した中華航空の孫洪祥社長が来年3月25日から定期便を就航させることを明
らかにしたという。すでに九州での中華航空の定期便は福岡、宮崎で就航していて3路線目
となる。
現在、本会の支部は12月4日に設立された茨城県支部で24番目となるが、鹿児島県にはす
でに支部設立準備会が設けられ、設立に向け着々と動いている。支部が設立されたらこの
定期便で訪台し、李登輝元総統などを表敬訪問したいと考えている。
鹿児島は台湾と縁が深い。西郷隆盛が愛加那との間に設けた西郷菊次郎は日本の台湾統
治初期の明治30年に宜蘭庁の初代長庁に任じられている。宜蘭の人々は西郷菊次郎の庁長
離任後、その善政を記念して「西郷庁憲徳政碑」を建立している。今でもその碑は「西郷
堤防」と呼ばれる宜蘭河沿いに残っていて、誰でも目にすることができる。
鹿児島県支部が設立されたら、ぜひこの「西郷庁憲徳政碑」も訪れて欲しいものだ。
鹿児島─台湾定期便3月25日就航
【朝日新聞:2011年12月20日】
台湾の航空会社、中華航空が来年3月25日から鹿児島─台北を結ぶ定期便を就航させる。
鹿児島への国際線定期便は韓国・ソウル、中国・上海便に次ぐ3路線目で、さらなる外国人
観光客の増加が期待される。
県によると、運航日は火、木、日曜日の週3便。使用機材はボーイング737─800(158
席)で、鹿児島─台北間を約2時間で結ぶ。鹿児島空港への到着は正午ごろ、鹿児島発は午
後1時ごろを想定しているという。
中華航空は約30年前から鹿児島へのチャーター便を運航しており、県や経済界は定期便
の就航を要望してきた。今年11月に日本と台湾が航空自由化(オープンスカイ)に合意。
航空会社が路線や便数を自由に設定できるようになり、定期便就航が実現した。
県観光統計によると、昨年の外国人の延べ宿泊観光客数は17万614人で、そのうち台湾か
らは4万458人が訪れた。韓国に次ぐ多さだという。
県によると、九州は台湾観光客からの人気が高く、九州新幹線と組みあわせたさまざま
な旅行のスタイルも考えられるという。県の担当者は「2時間で往来できるメリットは大き
い。多彩な魅力を持つ鹿児島を積極的にアピールしていきたい」と話している。
また、県は19日、中華航空が年末年始と旧正月(1月23、27日)に台湾の観光客を乗せた
チャーター便を運航すると発表した。鹿児島空港に到着し、4泊5日の日程で鹿児島、宮崎
両県の観光名所を巡る。