高金素梅氏に対する靖国神社の見解

神社内でのパフォーマンスは毅然として拒否すると明言

 昨日、午後2時から靖国神社の境内にある靖国会館において、台湾・公共テレ
ビの原住民番組担当者による収録があり、あけぼの会代表の門脇朝秀氏(本会理
事)や靖国神社をはじめとする関係者が出席し、高金素梅氏たちに対する見解を
表明しました。
 出席者は、門脇朝秀氏、黄智慧氏(台湾・中央研究員民族学研究所)、山口建
史氏(靖国神社権宮司)、堀江正夫氏(英霊にこたえる会会長、元参議院議員)
、倉林和男氏(英霊にこたえる会運営委員長)、高橋正二氏(あけぼの会、陸士
48期)、植田弘氏(あけぼの会、陸士57期)、柳澤照子氏(あけぼの会、柳澤軍
医夫人)、鈴木一正氏(あけぼの会)の9人。
 収録は会見形式で行われ、黄智慧氏が進行役と通訳をつとめ、公共テレビ記者
のワタン氏(タイヤル族)が北京語で質問し、出席者が答えるという形で行われ
ました。
 冒頭、ワタン氏が挨拶し「高金素梅氏の靖国訴訟問題について、台湾では様々
に報道されているが、どうも偏った内容になっている。そこで、公正な報道をし
たいと思い、高金素梅氏の来日に際して日本の方々のご意見を伺いたい。また、
これまで高砂義勇隊の記録をまとめてきたが、日本にも関係者がたくさんいるの
で、高砂義勇隊に対する考え方を知りたいと思って来日した」と、取材の目的を
説明。
 会見でワタン氏はまず靖国神社の山口権宮司に対し、高金素梅氏たちが6月17
日に結審となる大阪高裁靖国訴訟の被告である靖国神社として、高金素梅氏ら原
告への見解について質しました。
 山口権宮司はこれまでの裁判の経過を説明するとともに、前回、高金素梅氏た
ちが靖国神社を訪れたときの対応を説明し「丁寧に対応した。高金素梅さんたち
が自分たちのお祭りで靖国神社に祀られている同胞の魂を持って帰るというので
、それも認めた。民族衣装に身を固めて、拝殿前で5分くらい祭りを行った。し
かし、靖国神社は神道なので、お祀りしている英霊はちゃんと鎮座している」と
述べ、今回の対応について以下のように言及しました。
 靖国神社としては、高金素梅氏たちに面会を求められれば面会するが、以下の
理由により、魂を持って帰るお祭りなどを行うことは毅然として拒否する。
1、参拝者に迷惑が及ぶ。
2、靖国神社の信仰を妨害する。
3、彼らのいう同胞の魂すでには一旦持って帰っている。またそのような行動を
  希望し、マスコミを連れてくるというのであればパフォーマンスでしかない。
4、係争中なので、原告が被告に抗議するのはなじまない。
 その上で、山口権宮司は「台湾ご出身の英霊の方々は、まったく日本人と同じ
ように祀られたのであり、今後とも靖国神社の姿勢は変わらない」と結ばれた。
 その後、堀江正夫氏が分祀問題について答えるなど、休憩をはさんで5時近く
まで会見が行われました。中でも、第28軍参謀だった堀江氏が、東ニューギニア
における高砂義勇隊の勇敢な戦いぶりを詳しく紹介する場面では、目頭が潤んで
きました。
 この高砂義勇隊の活躍については、ぜひ知っていただきたいことですので、改
めて報告いたします。
 いずれにしても、本誌でも先に指摘したように、高金素梅氏たちの行動は単な
るパフォーマンスであることははっきりしています。ここに正式に靖国神社の見
解が表明され、異を唱えるところは微塵もありませんので本誌もその見解を支持
します。
 北京とのつながりも指摘される高金素梅氏たちですが、早く迷妄から覚め、高
砂義勇隊を父祖とする台湾原住民の誇りを取り戻してもらいたいものです。
                      (メルマガ編集長 柚原正敬)


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