議員懇談会のメンバーと総統府で会談し、日台関係強化に向け『自由貿易協定(FTA)
締結をめざしたい』と語った」と報じている。台湾の中央通信社がさらに詳しく報じてい
るので下記に紹介したい。
馬英九氏は2008年に総統に就任直後から何度も、日本と自由貿易協定(FTA)を結び
たいと繰り返し表明している。
日台間で自由貿易協定(FTA)を締結することは、日本と台湾の国益に合致してい
る。日本の及び腰がどこに由来しているのか大方予想はつくが、中国の影に怯えてばかり
もいられまい。台湾の中国傾斜を押し留め、中国の覇権主義を牽制する最良の策は日台が
自由貿易協定(FTA)を締結することにある。
本会はすでに「アジア太平洋地域における各種の地域経済統合の動きが加速している現
在、日本としても外交、通商政策上の有力なカードとなり得る日台FTAについて、東ア
ジア地域の安全保障をはじめとする政治的な要因を十分考慮に入れつつ、思い切って早期
に締結すべきことをここに提言する。」と「政策提言」を発表している。
◆本会が集団的自衛権と日台FTAに関する「政策提言」を発表[2012/4/24] http://melma.com/backnumber_100557_5548097/
馬総統:台日関係を新たな段階へ
【中央通信社:2012年5月8日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201205080002
(台北 8日 中央社)馬英九総統(写真右)は8日午前、日本の超党派議員連盟「日華議
員懇談会」幹事長の藤井孝男参議院議員(写真左、たちあがれ日本所属)ら一行と会談、
対日業務新布陣の下で、両国関係が新たな段階へと発展するよう期待した。
馬総統は、先月催された春の園遊会に馮寄台駐日代表が招かれ、天皇陛下から震災支援
への感謝の言葉をかけられたことについて、「(代表の園遊会招待は)中華民国と日本が
断交して以来初めてで、大変喜ばしく思う」と歓迎した。
今月20日の馬英九政権2期目発足に伴い対日業務の布陣は一新され、窓口機関・亜東関係
協会のトップは2月に交代、今月30日には沈斯淳・新駐日代表が着任する。
馬総統は、藤井議員らによる沈次期代表へのサポートを希望するとともに、新体制下で
の台日関係がさらに発展し、新たな段階へと進むことに期待。台日FTAの可能性につい
て話し合いたいとの積極的姿勢を強調したほか、環太平洋経済連携協定(TPP)参加に
も強い意欲を示した。