2003年(平成15年)2月18日、当時のNPO法人育桜会の園田天光光理事長(故人、園田直外務大
臣夫人)と李登輝之友会全国総会の黄崑虎総会長が桜寄贈の合意書に調印し、河津桜の苗木200本
(育桜会100本、社団法人霞会館100本)を寄贈したことにある。
本会が河津桜を台湾に寄贈するようになったのも、本会と姉妹提携していた李登輝之友会全国総
会の黄崑虎会長から園田天光光理事長との仲介を依頼されたことによる。これを機縁として、2006
年(平成18年)2月、本会と育桜会は河津桜の苗木1,000本(本会900本、育桜会100本)を李登輝之
友会全国総会に寄贈した。2010年以降は本会単独で寄贈するようになり、以後、毎年のように寄贈
してきている。
また、一般社団法人霞会館は華族会館を前身とする旧華族の親睦団体で、明治天皇のひ孫で神宮
大宮司をつとめた北白川道久(きたしらかわ・みちひさ)氏が理事長をつとめている。
霞会館が2003年に育桜会とともに台湾に河津桜を寄贈したのは、北白川理事長の祖先の北白川宮
能久親王(きたしらかわのみや・よしひさしんのう)が近衛師団長として台湾に出征されるも、マ
ラリアに罹患し1895年10月28日に台南において薨去された歴史にある。
また霞会館は2007年、台湾を原種とする寒緋桜(かんひざくら)の苗木3本を日台友好の象徴と
して公邸庭園に寄贈し、去る3月10日、寄贈10周年を迎えたことから、台北駐日経済文化代表処が
茶会を開いた。中央通信社が伝えているので下記に紹介したい。
ちなみに、寒緋桜は緋寒桜(ひかんざくら)とも台湾桜とも称され、台湾では「山桜」と呼ばれ
ている。彼岸桜(ひがんざくら)と名前が似ているため、現在では寒緋桜と呼ぶことが多い。
霞会館が駐日代表公邸に桜植樹 10周年で記念の茶会
【中央通信社:2017月3月12日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201703120001.aspx
(東京 12日 中央社)台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)代表公邸で10日、旧華族の親睦
団体、霞会館から公邸庭園に桜が植樹されて10周年を迎えたことを記念する茶会が開かれ、招かれ
た80人の参加者らは台湾人若手茶道家が入れた台湾茶などを味わった。
霞会館では北白川道久理事長が台湾との関わりが深いことが縁となり、2007年に台湾に原生する
ヒカンザクラの苗木3本を日台友好の象徴として公邸庭園に植樹していた。
謝長廷駐日代表は、双方の文化交流や相互理解を深められればと挨拶。また、東日本大震災から
6年が経つのに触れ、日台を「運命共同体だ」とし、自然災害や少子高齢化問題などで相互支援を
すべきだと語った。
(楊明珠/編集:齊藤啓介)
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