謝、馬両候補が直接公開討論 台湾
【2月24日 MSN産経ニュース】
【台北=長谷川周人】3月22日に投開票される台湾総統選を前に、与党・民主進歩党の
謝長廷候補(元行政院長=首相)と最大野党・中国国民党の馬英九候補(前党主席)が
台北市内で24日、初の直接公開討論を行った。
争点の経済振興策では馬氏が公共投資の推進を強調、謝氏は税制改革による所得格差
の是正などに重点を置いた。また中台問題については、馬氏が対話による関係改善を目
指すとしたのに対し、謝氏は分裂する域内論議の解決が先決との考えを示した。討論は
謝氏が巧みな論理展開で馬氏をリードする印象を残した。
全土に生中継された討論は謝氏の呼びかけで実現。世論調査で劣勢に立つ謝氏が、弁
舌力で巻き返しを図れるかが焦点となった。
国民党に近いTVBSテレビが実施した最新調査では、支持率は馬氏53%、謝氏31%
で差は縮まる傾向にあり、政党支持率は国民党26%、民進党24%と拮抗(きつこう)し
ている。
【2月24日 TBSニュース】
来月22日の台湾総統選挙に立候補している与党・民進党の謝長廷氏と、最大野党・国
民党の馬英九氏が24日、初のテレビ公開討論会を行い、政策論争で火花を散らしました。
公開討論会は2時間にわたり行われ、対中関係や経済などについて激論が交わされま
した。
総統選挙の最有力候補と見られている野党・国民党の馬氏は、8年ぶりの政権交代で
経済振興や対中関係改善を目指すとし、経済不振や汚職の横行は民進党の失政として、
「台湾には変革が必要だ」と訴えました。
一方、与党・民進党の謝氏は台湾の主体性の重要さを訴え、馬氏がアメリカの永住権
を持っていたことなどを取り上げ、馬氏の愛国心に疑問を投げかけました。公開討論会
は来月末の投票日までに4回行われる予定です。