統を訪問したと5月3日、自身のフェイスブックで伝えている。本会ホームページに台北事務所の翻
訳により掲載した(下記)。
またこの日、ラジオ番組に出演した謝長廷氏は沖ノ鳥島問題について触れ、外交的解決をめざし
て「漁業関係者の安全確保と日台の関係維持の前提の下、双方が納得できる方法を探りたい」と述
べるとともに「沖ノ鳥礁問題は単なる漁業問題ではなく東シナ海における国家安全保障戦略に関わ
ると持論を展開。沖ノ鳥は日米安保条約の適用範囲内にあるとし、台湾の安全にも大きく関係する
と語ったほか、南シナ海と東シナ海での緊張の高まりは、相互に悪影響を及ぼす可能性があると危
惧した」(中央通信社)と伝えられている。
李登輝元総統への就任挨拶を済ませ、沖ノ鳥島問題について島ではなく岩とする「沖ノ鳥礁」と
いう表現をしたものの、尖閣諸島と同様に日米安保条約の適用範囲内にあることを指摘して日本側
にも理解を示し、中国の南シナ海と東シナ海への覇権的進出を視野に「緊張の高まりが相互に悪影
響を及ぼす」と指摘し、次期駐日代表として、最良と言われる日台関係を維持したいという姿勢を
示すかたちとなった。
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謝長廷・次期駐日代表が李登輝総統を表敬訪問
【本会ホームページ「お知らせ」:2016年5月3日】
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20160503-1/
次期駐日代表に就任が決まっている謝長廷・元行政院長が李登輝総統を表敬訪問した。
自身のFacebook上に李総統との写真を掲載した謝氏は「十数年前のこと。高雄市長に就任する際
に、市長経験のあった李前総統を表敬訪問した。李前総統は岩波書店から出ている市政建設全集や
都市計画など12冊もの本を贈ってくれた。これはその後、高雄での市政を進めるうえで大いに役
立った。今回の表敬訪問でもたくさんのアドバイスをいただいた。これからの新しい仕事にきっと
役立つことだろう」などと書き込んでいる。
(翻訳:本会台北事務所)