許世楷駐日代表、戦後60年で日本に世界平和への積極的な貢献を期待

中国の脅威に対し、アジアでこれに対抗できる力を持っているのは日本

 許世楷・駐日代表は日本の敗戦記念日である8月15日、「戦後60年を経て日本の民主と
自由の体制はすでに確立した」と述べ、日本が今後もアジア太平洋地域の自由と安定、世
界平和のために、積極的な役割を果たすことへ期待を示した。
 許駐日代表は同日、メディアのインタビューに応え「日本は敗戦60周年、とくにこの10
年で大きな変化を遂げた。日本は経済大国から政治大国へと邁進する意志を顕著に示して
おり、国連の安全保障理事会の常任理事国となるため努力し、さらに日米安全保障協議委
員会(2プラス2)では、台湾海峡の問題に強い関心を寄せ、中国の脅威に対し警戒を示
し、軍事面での情報開示を求めた」と指摘した。
 また「一部の人々が現在の日本を戦前の日本の延長線上に解釈し、日本の変化は日本の
軍国主義の復活だと考えているが、日本は戦後平和の国としての路線を歩んでおり、軍国
主義への傾倒は見られない。日本の基本路線は世界平和にあり、日本は国際政治に対し、
みずからの国力に合った貢献をしようと考えているはずだ」と語った。
 許代表は「日本は戦後、米国の統治下で自由と民主制度を受け入れ、その社会体勢にお
いて大きな変化を遂げた。60年を経て、この民主と自由の体勢はすでに確立され、社会の
主流となり、これは何人も変えることのできない揺ぎないものとなっている。日本国内に
は依然、右翼、左翼団体や支持者がいるが、それらは社会の主流ではない」と述べた。ま
た日本の選挙を例に挙げ「有権者の考え方は一様ではないが、その判断基準は自由と民主
を基本としたものであり、日本は非常に安定した民主国家である」と指摘した。
 許代表はさらに「中国の脅威に対し、アジアでこれに対抗できる力を持っているのは日
本であり、台湾のみならず東南アジア諸国も中国の脅威に警戒を強めている。台湾と日本
はともに民主国家として、共通の価値観を持っており、台湾は日本がアジア太平洋地域の
民主と平和に貢献することを願っている」と述べ、日本が政治と経済の両面において、積
極的な役割を担うことに期待を示した。        【台湾週報 2005年8月17日】


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