台湾は蝶の宝庫。その台湾ならではのニュースだ。
大集団・渡りチョウ守れ、高速道で通行規制 台湾
【4月2日 読売新聞Web版】
【台北=石井利尚】台湾の交通部(交通省に相当)は、越冬を終えて集団で移動するチョ
ウを保護するため、飛来ルートにあたる高速道路の一部を通行規制することを決めた。チ
ョウを保護するための交通規制は世界でも珍しいという。
保護対象となるのは、台湾に主に生息し、「渡り蝶(ちょう)」として知られるマダラ
チョウ科のチョウ。毎年春になると、越冬先の南部から中北部に向けて移動、中部の雲林
県で高速道路上を横断する。
このため、飛来がピークを迎える4月初旬、1分間に2000匹以上の飛来が観察された場
合、高速道路の外側1車線を、区間600メートル、1〜3日間にわたって通行止めにする予
定だ。
2005年4月3日には、1分間に約1万匹、1日100万匹の飛来が観察されており、車と衝
突して死ぬチョウが少なくないことから、チョウの生存率を高めるため、異例の規制に乗
り出した。
蝶の道、6日午前に出現か
【4月3日 な〜るほど・ザ・台湾ニュース】
ムラサキマダラが群れを成して高速道路を越える日が刻々と近づき、秒読み段階に入っ
ている。識者は、5日は天候が不順なため、6日午前9時から正午にかけてピークに達すと予
想している。ピーク時には最高で1分間に1万1500匹、1日にして100万匹が高速道路を越え
、空に蝶の道が出来る。
29日から31日にかけて、ムラサキマダラの数は1分間に300匹ほどに留まっており、見物
人の数のほうが多い。高速道路の高架下に紫外線ランプを設置して誘導する方法は太陽光
が強すぎて効果がないことが分かった。6日には高速道路の最高速度を110キロから80キロ
に制限する。