すでに3月13日にメルマガ「台湾の声」で伝えられたが、台湾の民主進歩党(略称:民進党)は3
月14日、蔡英文・次期総統が次期行政院長に陳水扁時代の2002念から2006まで財政部長(財務大臣
に相当)をつとめた林全氏(64歳)を任命することを明らかにしたという。
月14日、蔡英文・次期総統が次期行政院長に陳水扁時代の2002念から2006まで財政部長(財務大臣
に相当)をつとめた林全氏(64歳)を任命することを明らかにしたという。
林全・元財務部長は現在、国立台湾大学経済学系兼任教授で、蔡英文氏が董事長をつとめる民進
党のシンクタンク「新境界智庫」の執行長をつとめている。
蔡氏の腹心的存在であり、経済専門家で、行政手腕もある林全氏の行政院長への起用は、ロイ
ターが指摘するように「蔡英文氏の最優先課題が経済政策であることを示唆している」と言ってよ
いだろう。
なお、新境界智庫は李登輝元総統が董事長をつとめる李登輝基金会とも友好関係にあり、次期執
行長には民進党秘書長や国家安全会議秘書長、行政院副院長をつとめた邱義仁氏(65歳)が有力視
されている。
次期政権、林全元財政相が組閣か
【台湾国際放送:2016年3月14日】
5月20日以降の民進党政権では、林全氏が行政院長を務めると伝えられている。今年1月に行われ
た次期総統選挙で、最大野党・民進党の候補、蔡英文・主席が当選したことで、5月20日には政権
が交代する。
消息筋によると、蔡英文・主席は今週、記者会見を開き、「新境界シンクタンク」の執行長で元
財政部長の林全氏を5月20日以降の行政院長に指名することを発表するという。13日に一部のメ
ディアが報じたところによると、林全氏が組閣し、法務部長には邱太三氏、行政院農業委員会の主
任委員には曹啓鴻氏が就任する。また、張景森氏と林萬億氏が政務委員になる。政務委員は無任所
大臣に相当。
このうち、林萬億氏は14日、政務委員になると明らかにし、また、邱太三氏も12日に蔡英文・主
席から直接打診を受けたと認めた。