芭蕉記念館が李登輝前総統に招請状を奉呈

さいたま商工会議所青年部からも同様の招請状

 去る10月30日、東京都江東区にある「江東区芭蕉記念館」(館長:室橋昭江東
区長)が李登輝前総統に対して招請状を届けた。これは李登輝学校台湾研修団に
参加した豊島成彦・江東区議が室橋館長より預かり、研修初日に行われた李登輝
前総統の特別講義の後、豊島議員が李登輝前総統に直接手渡し、李登輝前総統は
快く受け取られた。
 芭蕉記念館は財団法人江東区地域振興会によって運営されているが、館長は江
東区長がつとめており、実質的には江東区による招請といってよい。ここにその
全文を紹介する。
 また、「奥の細道」が通る埼玉県の「さいたま商工会議所青年部」(斉藤博一
会長)からも同様の招請状が呈され、日本李登輝友の会の柚原正敬事務局長を介
して李登輝前総統に直接手渡された。
 因みに、芭蕉記念館は芭蕉ゆかりの「古池の跡」に昭和56年4月に建てられた
もので、芭蕉の句に詠まれた草木が植えられ、芭蕉草庵を模したほこらがあり句
碑も立っている。また、芭蕉の書簡や句短冊などを展示し、関係資料を閲覧でき
る図書室も備えている。近くには、芭蕉が『おくのほそ道』に旅立った菜荼庵(
さいとあん)や芭蕉が遺愛したと伝えられる石の蛙が出土した跡に建つ芭蕉稲荷
神社などもある。
 この2通の招請状を奉呈した後、李登輝前総統も加わられた夕食会が開かれ、
日本李登輝友の会から、与謝蕪村の芭蕉坐像図などが入った芭蕉肖像画集や句短
冊などが李登輝前総統に贈られると、李登輝前総統は箸をしばし止めて見入られ
ていた。                           (編集部)


【江東区芭蕉記念館からの招請状】

謹啓 秋冷の候、ますますご清栄のことと心からお慶び申し上げます。
 さて、日本が世界に誇る俳句、特に芭蕉翁に対する造詣の念が大変に深い貴殿
の訪日が、近々実現されるとの報に接し心から歓迎の意を表する次第であります。
 今回、訪日される目的の一つに「奥の細道」をご自身の足で辿られるとのこと
で、私としてもその意志の実現をお祈りするものであります。
 そこで江東区は、かつて芭蕉翁が庵を構え「奥の細道」の旅に立ったゆかりの
地であり、現在ではこの地に芭蕉翁の偉業を顕彰し、後世に継承するため「江東
区芭蕉記念館」を開設し、芭蕉翁の資料や俳句関連の展示公開を行っております。
 また、隣接地に芭蕉庵古池の跡とされる史跡や小名木川と大川(隅田川)を眺
める芭蕉坐像がある展望庭園があります。
 訪日の折には、是非とも当記念館にお立ち寄り頂きまして芭蕉翁の往時を偲ん
で頂ければ、誠に光栄に存じます。
 ご来館を心からお待ち申し上げております。
                                 敬白
 2004年10月20日

 李  登 輝 殿
                    江東区芭蕉記念館館長
                    江東区長 室 橋  昭


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