産経新聞の論説委員で元台北支局長の河崎眞澄(かわさき・ますみ)記者により、昨年4月3日から今年2月2日まで産経新聞に連載した「李登輝秘録」が7月末に産経新聞出版から単行本として出されます。本のタイトルも連載と同じく『李登輝秘録』だそうです。
折しも今年は李登輝元総統が総統を退任されてから20年という節目の年。お元気なうちに出版の運びとなり、李元総統も本書に下記の推薦の辞を寄せられています。
「日本の新聞記者が冷徹な目で、台湾がたどった民主化への苦難の道を、ここまで明確に綴った記事は例がない」
連載は第1部「虚々実々の両岸関係」に始まり、第8部の「日本よ 台湾よ」まで78回にわたりました。第1回から、ほとんど表舞台に出ることはなかった “李登輝の密使”と言われた国策顧問の曽永賢(そう・えいけん)氏を登場させ、1995年7月初め、曽永賢氏へ中国共産党幹部から極秘電話がかかってきたという「秘話」から始まり、度肝を抜かれた方も多いようです。
部ごとに必ず「秘話」が織り込まれ、本誌でも部の初回と最終回を紹介してまいりました。単行本も連載と同じく第1章から第8章とし、連載を綿密に修正し加筆したとのことです。また「幻の講演原稿『日本人の精神』」全文と「李登輝と家族の年譜」が付いているそうで、早く読みたい気持ちが高ぶって来て、なんとも楽しみです。
本会では会員の皆さまにぜひ読んでいただきたいという本を、本会の「取扱い図書」すなわち推薦図書としてご案内しています。書店よりも廉価で、しかもご自宅にいながらにして受け取れるという特典付きです。近々、会員の皆さまには本書を「取扱い図書」としてご案内します。楽しみにお待ちください。
・書 名:『李登輝秘録』 ・著 者:河崎眞澄(産経新聞論説委員、編集局外信部編集委員)・体 裁:四六判、本文320ページ・定 価:1,870円(税込み)・発売日:2020年7月31日 https://honno.info/kkan/card.html?isbn=9784819113885
河崎眞澄(かわさき・ますみ)産経新聞論説委員兼編集局外信部編集委員。1959年(昭和34年)、東京都練馬区生まれ。日本大学藝術学部放送学科卒業。1987年に産経新聞社に入社。1995〜96年にシンガポール国立大学華語研究センターに産経新聞社から派遣留学。経済部記者、外信部記者などを経て2002〜06年に台北支局長、2008〜18年に上海支局長。2015年から論説委員を兼務。著書に『還ってきた台湾人日本兵』(文藝春秋)。共著に『日本人の足跡』『闇の中の日中関係』(いずれも産経新聞ニュースサービス)、『食の政治学』『歴史戦』(いずれも産経新聞出版)など。近刊に『李登輝秘録』(産経新聞出版)。
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