月刊『致知』1月号は「明治の気概に学ぶ」というテーマで、本会の渡辺利夫会長と文芸批評家の新保祐司氏が「近代日本を築いた明治の気概」と題し、知的刺激に満ちた対談を掲載している。
渡辺会長はすでに『決定版・脱亜論』(育鵬社、2018年1月)で、なぜ日本は明治維新に成功し、近代化に成功したのかについて解き明かしているが、この対談では改めて明治維新という“革命”の核心が廃藩置県にあったことを指摘し、日本の近代化・文明化の基点が「岩倉使節団」にあったことを明らかにしている。
また、月刊「正論」に連載の「小説台湾」で取り上げた古市公威(ふるいち・こうい)、廣井勇(ひろい・いさみ)、青山士(あおやま・あきら)、八田與一(はった・よいち)、磯永吉(いそ・えいきち)などの名前とともにその功績を挙げ、彼らには明治の元勲たちと同じ気概が流れていたとも指摘している。
新保氏はそれを「明治の人は皆、内村たちのプロテスタンティズムに限らず、何かしらの信仰を持って生きていた」と受け止め、「明治日本は、人間が生きる上で何が最も大切かを理解できる人たちが全国の地方にたくさん存在していた“高級な国家”だった」と位置づけている。
その他にも、軽井沢の星野温泉の三代目の星野嘉助(ほいの・かすけ)や稀代の外交官で『蹇蹇録』の陸奥宗光(むつ・むねみつ)、日露戦争で活躍した陸軍中将の立見尚文(たつみ・なおふみ)などの功績も紹介されていて、お二人の息の合った知的な応酬に思わず引きずり込まれた。自分も明治の時代とつながっていることを実感させてくれる、爽快感あふれる対談だ。
この新年号では、本会の加瀬英明・副会長とJFEホールディングス名誉顧問の數土文夫(すど・ふみお)氏の対談「日本よ 自律国家たれ」も掲載されている。
致知出版社から、下記の「期間限定購読キャンペーン」のご案内をいただいています。1年=10,500円 (定価13,200円のところ2,700円引き)、3年=28,500円 (定価39,600円のところ11,100円引き)とのことです。
◆月刊『致知』2020年1月号(12月1日発売) https://www.chichi.co.jp/info/month/
◇ ◇ ◇
いま経営や仕事、セカンドライフなど、人生のあらゆる場面に求められる力として「人間力」が注目されています。今回、その「人間力」を学べる雑誌としてご紹介したいのが月刊『致知』です。月刊『致知』は今年で創刊41周年、有名無名を問わず、各界各分野で一道を切り開いてこられた方々の貴重な体験談を紹介し、人生・仕事に一所懸命生きる人々の“心の糧”になることを願って編集されている、書店には置いてない定期購読の月刊誌です。
今回、渡辺会長と加瀬副会長が登場されたことを機に、特別に期間限定の購読キャンペーンを実施させていただいております。令和元年12月18日(水)までに定期購読を新規で申し込みした方全員に、李登輝氏の8ページにわたるトップインタビューが掲載された『致知』2011年9月号「生気湧出」がプレゼントされます。
『致知』の定期購読を申し込みたい方は「こちら」のフォームより申し込みください。 https://www.chichi.co.jp/specials/2019chichilp/
※必ず【お申込み動機詳細】 のところで【日本李登輝友の会のメルマガを見て】とご記入くだ さい。ご記入がない場合は、キャンペーンの対象外となりますのでご注意ください。