李登輝先生の最新著作『新・台湾の主張』を購入しました。
未だ、全文の読破に至ってはおりませんが、「第二章・台湾民主化への道」を読み、李登輝先生
の偉大さに改めて感銘を受け、「読後感想」ならぬ「読中感想」を提出したくなりました。
それにしても、政治的野心は一切なかった李登輝先生が、あるいはそれ故かもしれませんが、結
果的に総統に上り詰め、しかも比類のない政治手腕を発揮して、台湾を民主化に導いたことは、長
い暗黒時代の後に、女神が台湾に微笑んだ出来事だった、と思わざるを得ません。
また、人格と手腕を兼ね備えた指導者が台湾に出現し、我が国に対して期待を寄せ、激励し続け
ていることは、醜悪な指導者たちに率いられた、醜悪な近隣諸国に囲まれた現状との対比において
も、大変な幸運でした。
これほど卓越した手腕を発揮し、実績を残した李登輝先生が、未だにノーベル平和賞を受賞して
いないことが不思議ですが、そのご功績は、我が国として公式に顕彰すべきです。
叙勲には一般推薦制度もあるようですが、「民の欲するところ、常にわが心にあり」を貫かれた
李登輝先生に対して、「日の本の民」として、応えられないものでしょうか。