李登輝先生の句碑を建立したい[宮城県日台親善協会会長 相沢 光哉]

平成十九年六月二日、奥の細道探訪に宮城県を訪れた李登輝先生の一行が仙台駅に一
歩踏み出した瞬間、大勢の歓迎の人々が手に手に台湾や日本の小旗をふり、横断幕を掲
げ、大歓声で「李登輝先生、万歳」と喜び叫んだ光景は、今なお熱く脳裡を離れない。
私達にとって、待ちに待った歴史の瞬間が刻一刻と刻まれていく思いだった。

 車列は、新緑のけやき並木の青葉通りを通り、多賀城市にある壺の碑(多賀城碑)に
向かう。芭蕉が間違いなく目にした実物を、解説を受けながら手で触れ文字を読む李先
生の姿は、時空を超え芭蕉と対話しているようでもあった。

 鹽竈神社でも大勢の人々が歓迎の列をつくって出迎えた。神社側のはからいで、社殿
前にメグスリノキを記念植樹。曾文恵夫人が「今昔 芭蕉慕ふる 南風」と一句。

 芭蕉が扶桑随一の好風と愛でた松島は、李先生にとって特別の場所だったと思われる。
国宝瑞巌寺、名園円通院、五大堂と巡り、ホテル大観荘から松島湾を一望し、感嘆の声
をあげる。自然と調和する日本の美を実感されたのだろう。「松島や 光と影の 眩し
かり」の俳句を記者団に披露する。「松島や ロマンささやく 夏の海」は夫人の作、
共に秀逸。

 翌日、山形県の山寺を訪れたあと、仙台市内の勝山館で宮城県日台親善協会、日本李
登輝友の会宮城県支部共催の「李登輝先生を囲み歓迎する会」に一行全員が出席いただ
いた。常盤木学園高校生徒八十名が合唱した「ふるさと」は感動を呼び、黄昭堂氏は
「一番のごちそう」と目を潤ませた。

 県内で歓迎の準備に関わった多くの仲間は、いままた李登輝先生の句碑を松島の瑞巌
寺境内に建立すべく、行動を再開している。来年の六月二日、来県一周年を目途に落成
を目指している。

        (日本李登輝友の会編『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』所収)


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