た「太陽花学運(ひまわり学生運動)」のリーダーの一人である陳為廷氏(国立清華大学大学院
生)が立法委員(国会議員)の補欠選挙に立候補することを表明した。補選は来年2月に行われ、
出身地である苗栗県の第2選挙区から出馬するという。
この出馬について、李登輝元総統は「いいことだ」と支持されているという。それを伝える中央
通信社の記事を下記にご紹介したい。
また、陳為廷氏が学んだ建国高級中学(高校に相当)の先輩に当たるメルマガ「台湾の声」編集
長の林建良氏は、昨日のメルマガで「これでヒマワリ運動は中央政治を動かす新しい段階に入る。
全力で彼を応援したい」と、支持メッセージを発している。
ひまわり学生運動にたずさわった学生たちは、先の統一地方選挙では市会議員や里長選挙に挑戦
し、善戦したものの市議会ではだれも当選せず、里長は20人ほどが当選しているようだが、彼らの
めざすところは国政選挙であり、統一地方選挙は腕試しだったという。
立法院占拠の学生リーダー、国会議員補選に出馬の意向/台湾
【中央通信社:2014年12月10日】
(苗栗 10日 中央社)学生運動家の陳為廷氏(23)が9日、苗栗県第2選挙区で来年2月に行われ
る立法委員(国会議員)補欠選挙に無所属で立候補する考えを会員制交流サイト上で明らかにし
た。陳氏は今年3月、中国大陸との「サービス貿易取り決め」に反対し立法院(国会)議場を占拠
するなどした学生運動のリーダーの一人。
陳氏は、県内で「大埔事件」と呼ばれる住宅の強制撤去問題や、紡績工場元従業員への退職金未
払い問題が相次いで起きたにもかかわらず、先月末の首長選挙で与党国民党の候補が当選し、「政
権交代」が実現しなかったことなどに触れ、「故郷が苦境に立たされている中でこの場所を離れる
わけにはいかない」と出馬の理由を述べた。
陳氏は大学院の修士課程に在籍中で兵役も終えていないが、立候補には差し支えないとしてい
る。また、内政部の陳威仁部長も10日、学生の出馬を制限する規定はないとしながらも、可否は選
挙委員会の判断にゆだねられるとの見解を示した。
一方、李登輝元総統は、「いいことだ」とした上で、応援演説をするかに関しては「必要があれ
ばするだろう」と語り、若者の行動を支持するとしている。
(管瑞平、温貴香、葉素萍/編集:齊藤啓介)