李登輝元総統は昨日、台湾の全国版7紙に直筆による民新党の蔡英文候補支持を訴えるコ
メントを発表した。「台湾に1つのチャンスを」と題されたコメントは、今の台湾に必要
な、包容の精神による社会的団結を成し遂げることができるのは蔡英文候補だとし、蔡氏
の候補者番号1番に掛けて蔡氏への支持を訴えた。
メントを発表した。「台湾に1つのチャンスを」と題されたコメントは、今の台湾に必要
な、包容の精神による社会的団結を成し遂げることができるのは蔡英文候補だとし、蔡氏
の候補者番号1番に掛けて蔡氏への支持を訴えた。
また、台湾企業に対して中国政府が馬英九候補の支持を要求していることは「台湾民主
の危機」とも指摘、かつて奇美実業が中国政府から脅かされたことをまざまざと思い出さ
せる選挙への介入を非難した。下記に共同通信の記事を紹介したい。
李登輝元総統が蔡氏の最後の選挙集会で応援演説に登壇するかどうかは未定だと伝えら
れている。
なお、本会の「総統選挙・立法委員選挙視察ツアー」(梅原克彦団長、王明理副団長、
参加者30名)は本日から訪台し、14日の投開票は、11月に急逝された黄昭堂・台湾独立建
国聯盟主席のご遺志が実現されるかどうか、台湾独立建国聯盟本部で見守る予定だ。台湾
史に残る今回の総統選挙戦で、李登輝元総統が望まれるように、台湾の良心が最大限に発
露する瞬間を待ち望みたい。
李登輝氏、蔡氏支持を呼び掛け 台湾総統選で
【共同通信:2012年1月11日】
【台北=共同】台湾の李登輝元総統は11日付の台湾各紙に、総統選で野党、民主進歩党
(民進党)候補、蔡英文主席への支持を呼び掛ける広告を掲載した。 広告は台湾の有権者
に宛てた自筆の手紙の形式。「指導者の出来が悪ければ、政権の座を渡すのが民主主義だ」
と政権交代を訴えている。
また李氏は「中国で商売しなければならない弱み」につけ込み、中国が台湾企業に対し、
対中融和路線の国民党、馬英九総統への支持表明を要求していると指摘。こうした状況は
「台湾民主の危機だ」と指摘している。