李登輝元総統は7月3日、台湾の国策シンクタンクが主催する講演会で「グローバル化し
たバーチャルリアリティ下での台湾」という演題で講演を予定されていたが、当日朝から
貧血と低血圧による体調不良を訴えたため講演を取り止め、4日に台北栄民総医院に入院。
検査の結果、5日、椎骨(ついこつ)動脈狭窄と診断されたという。命に別条はないと伝え
られ、意識は明瞭という。
たバーチャルリアリティ下での台湾」という演題で講演を予定されていたが、当日朝から
貧血と低血圧による体調不良を訴えたため講演を取り止め、4日に台北栄民総医院に入院。
検査の結果、5日、椎骨(ついこつ)動脈狭窄と診断されたという。命に別条はないと伝え
られ、意識は明瞭という。
また、7月16日から18日に予定していた宜蘭、花蓮の視察など、当面のスケジュールをす
べて取り止められた。今後の治療方針は台北栄民総医院の担当医療チームが検討中で、服
薬や血管を広げるステントによる治療が考えられると伝えられている。
椎骨の中でも頸部(けいぶ)というから、いわゆる首の骨(頸椎)の動脈に狭窄が見つ
かったということのようだ。なぜ動脈狭窄となったのかについての報道はない。ただ、ス
テントによる治療は大動脈瘤治療に対する治療方法の一つだという。
今後約1週間入院して経過を観察するそうで、大事に至るような疾患でないことを祈る
とともに、速やかなるご本復を切に期待したい。
李登輝元総統が入院
【中央通信社:2013年7月6日】
(台北 6日 中央社)5日、李登輝元総統(90)が頚(けい)部の動脈狭窄で入院してい
ることが明らかになった。生命に別状はない。李氏は今月中旬、東部の宜蘭、花蓮を訪問
する予定だったが取りやめとなった。
李登輝基金会によると、李氏はこの3日目まいを訴え、予定されていた野党系シンクタン
クでの講演を取りやめ、同日午後、台北栄民総医院に入院、検査の結果、5日椎骨(ついこ
つ)動脈狭窄と診断された。心臓の持病とは無関係とされる。治療方針については担当医
療チームが検討中で、服薬のほかステントによる治療が考えられるという。
(編集:荘麗玲/谷口一康)