が実施されて20年となることを記念、台北市内の交通部国際会議センターにおいて「人民直選総統
と台湾民主発展20周年」(人民直選總統?台灣民主發展二十週年)と題するシンポジウムを開催し
た。
李登輝元総統は昨日も参加し、記者団から蔡英文総統へのアドバイスを求められたことに対して
「なにもない」と答え、「彼女(蔡総統)はどうやって国を導くかを知っているはずだ」と述べた
と中央通信社は伝えている。
蔡英文総統は昨日、来賓の祝辞において蔡政権の3ヵ月について「人々は様々な方法で意見を表
明するようになり、また政府も政策の推進にあたっては、政府の考えのみで行うのではなく、人々
の意見に耳を傾け、意思の疎通を図るようになった」と述べるとともに「台湾の政治の世界を感情
的な対立、抗争から理性的な対話へ引き戻すこと、これが台湾の民主化の最後のマイルストーン
だ」(台湾国際放送)と述べたという。
これに呼応するように李元総統は、最高指導者としての蔡総統の手腕を高く評価しつつ、様々な
課題に直面する新政権を皆がともに支えるよう希望したという。
「指導者はみんなのために」 李元総統、蔡総統を激励/台湾
【中央通信社:2016年8月28日】
(台北 28日 中央社)李登輝元総統は28日、台北市内で開かれたシンポジウムに出席し、指導者
の条件について「自分は別にして、みんなのために。これこそが最も大切な考え方だ」と語り、蔡
英文総統を激励した。
27日で就任100日を迎えた蔡総統。だが、最近の世論調査では政権運営に不満を訴える人が就任
直後よりも増加しており、難しい舵取りを迫られている。
李元総統は取材陣から蔡総統へのアドバイスを求められると、「なにもないよ」とし、「彼女
(蔡総統)はどうやって国を導くかを知っているはずだ」と回答。「時に強硬に、時に柔軟に。
人々に関心を払うべき」と指導者のあり方に関して持論を語った。
(葉素萍/編集:齊藤啓介)